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バイデンなら北朝鮮軍事挑発

Japan In-depth / 2020年11月15日 15時16分

結局どう見てもバイデン氏の政策と金正恩の要求は噛み合わない。北朝鮮と米国の間に「核問題」で妥協できる空間はほとんどないと言える。解決方法は、段階的となるかどうかは別にして、核を放棄するか、核保有を認めるかでどちらかが譲歩して解決するしかない。それは力による対決を意味する。





■ 遠からず金正恩は軍事挑発に出てくる





北朝鮮の一層の経済苦境とバイデン氏の対北朝鮮強硬策が予想される中で、米国大統領選結果に北朝鮮がいつまでも黙っていられる状況ではない。トランプ政権の帰趨が正式に決まりバイデン政権となれば、金正恩は何らかの意思表示を行うに違いない。それは来年1月の朝鮮労働党第8回大会の場となる可能性が高い。そしてその後に脅しと軍事挑発が始まるものと思われる。





それは、昨年2月のハノイ米朝首脳会談の失敗と、その後の米朝交渉を総括して、昨年末の党中央委員会総会で改めて結論付けた「核武装強化路線こそ勝利への道」とした「全面突破戦」の中身を見れば明らかだ。





北朝鮮はこの路線に基づいて、自力更生との名目で経済への投資を縮小し、核武力強化に資金を集中し続けている。そして、核を小型化し、多弾頭で大気圏再突入可能なICBMを完成させ、多弾頭SLBMの完成とそれを搭載する大型潜水艦の建造に総力を傾け、核武力体系完成の最終段階を迎えている。





それは朝鮮労働党創建75周年閲兵式で、金正恩が軍事力を誇示し、演説で核ミサイル武力の強化を鮮明にしたことを見ても明らかだ。バイデン氏の当確が報じられた11月8日にも、労働新聞は一面で「我が国は強力な戦争抑止力を持った軍事強国」と強調したが、これがバイデン氏にたいするシグナルだったかも知れない。





では挑発時期はいつ頃なのか?それは今の所、新たな体制が整う朝鮮労働党第8回大会開催後になると思われる。しかし米国大統領選挙結果での混乱が深まれば、党8回大会前の挑発もあるかも知れない。どちらにせよ金正恩は先手を打ってバイデンを脅迫し、その出方を見守るに違いない。





トップ写真:バイデン米前副大統領(左)と北朝鮮の金正恩委員長(右) 出典:バイデン氏(Obama White House) / 金正恩氏(White House facebook)




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