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印RCEP不参加、中国に対抗

Japan In-depth / 2020年11月20日 18時15分

安全保障の面でインドが中国を強く警戒していることは、日米に加えてオーストラリアとインドが加わった「日米豪印(クアッド)」による「自由で開かれたインド太平洋」構想への関与でも明らかになっている。





■立ち上がった眠れる獅子





この構想は南シナ海で海洋権益の拡大を一方的に図る中国を牽制するために設けられた新たな枠組みで、最近の菅義偉首相やポンペオ米国務長官によるインドネシア、ベトナム訪問でASEANを取り込む努力が続けられている。





この枠組みに参加するインドにとってはインド、インド洋にまで拡大している中国の現代版シルクロード経済圏構想である「一帯一路」や、海上交通路戦略の「真珠の首飾り」という一方的な権益圏の拡大に一定の歯止めをかけたいという強い動機が働いているといえる。





大国米と対立を深めてきたもう一方の大国中国に、「眠れる獅子」のインドが決然と立ち上がったというのがインドRCEP離脱の真相といえるかもしれない。





トップ写真:東アジア地域包括的経済連携(RCEP)首脳会議 出典:首相官邸




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