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小池知事・都医師会へ「なぜ医療崩壊が起きるのか?」東京都長期ビジョンを読み解く!その95

Japan In-depth / 2020年12月27日 11時0分

しかし、この東京都医師会さんの会見を聞いていて、同時に疑問も出てくる。





欧米と比較して圧倒的に数が少ないのに、なんでこんなに危機になるのか???と。





危機だ!だから皆さんこうしてくれーというのはおっしゃる通りなのだが、納得できるエビデンスが示されないでは行動に従わない人もいるだろう。





■医療崩壊する理由は何なのか?





▲グラフ 医療提供体制・入院患者数の推移 出典:東京都医師団・緊急記者会見資料2、18ページより抜粋



東京大学大学院法学政治学研究科教授・内科医の米村滋人教授が、ビデオニュース・ドットコム「マル激トークオンディマンド」にて凄いことを言っていた。





【米村教授の発言趣旨】

・日本の医療逼迫の最大の原因は、日本の医療体制とそれを巡る法制度に問題がある

・現在の医療法では都道府県は医療機関に対して病床の転換やICU(集中治療室)の設置、感染症患者の受け入れなどをお願いすることしかできない

・日本は欧米と比べると公立の医療機関よりも民間の医療機関が圧倒的に多いため、コロナ患者を受け入れることで従来の患者を失い、結果的に経営が圧迫される可能性がある民間の医療機関は、政府からお願いをされてもコロナ患者を受け入れようとはしない

・結果的に今日本では、強制はされなくても患者の受け入れを決めた一握りの医療機関にコロナ感染者が集中し、そこだけで「医療の逼迫」や「医療崩壊の危機」が起きている

(米村教授ご発言についての出典:ビデオニュース・ドットコム、マル激トークオンディマンド「日本のコロナ対策論議に根本的に欠けているもの」)





ということなのだ。





渡辺さちこ、アキよしかわさんの新著「医療崩壊の真実」では





・自治体が病床確保を要請できるのは公立・公的病院、大学病院の一部

・ユニットがあっても、集中治療・救命救急・呼吸器内科医の専門医がいないという病院や集中治療専門医がいても1人というところも。ミスマッチがある





ということも指摘されている。





東京都の要請に協力するよう病院に徹底的に頭を下げたり、経済的支援するなりすればいいのではないかと考えるのは当然のことだろう。





韓国では、一部報道によると「医療崩壊」を避けるため1万あまりの病床を確保する計画を明らかにした。今後3週間で重症者用の専門病院など1万床以上を確保し、軍医や医大生なども投入して人手不足に備えるらしい。





なぜできないのか?と思う。





■エビデンスと具体性のある説明を





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