大統領と首相とヤクザ 「引き際」について その1
Japan In-depth / 2021年1月20日 23時4分
と述べているのだ。これが良識というものであろうが、だからと言ってトランプ氏がその責任を免れてよい、ということにはなるまい。日本でもネットの一部では、
「暴動を起こせ、とは一言も言っていない」
「暴動を起こしたのは実はアンティファ(アンチ・ファシスト=左翼)だった」
などという書き込みがなされていたが、記録フィルムなどからすでに多くの逮捕者が出ており、多くがアンティファとは対極の立場である、白人至上主義者や極右であった。
▲写真 ジョンソン首相 出典:getty images; WPA Pool / プール
大体、騒ぎが起きる前は、トランプ支持者はこんなに大勢いるぞ、と誇示しておきながら、死者まで出たとなったら突如として陰謀論に転じるとは……この大統領にしてこの支持者とでも言うべきか。
現地時間20日のバイデン新大統領の就任式に出席しないことも、Twitterなどで公言済みで、一部の「支持者」に対して、
「当日は好きなだけ暴れてよい」
と示唆しているのではないか、と言われたほどだ。
ちなみにバイデン新大統領は、現地時間16日に複数の新たな大統領令に署名する意思を明らかにしたが、日本時間では1月17日、阪神淡路大震災からちょうど26年目に当たることから、大きく報じられることもなかった。いずれにせよドナルド・トランプという人物による「自由と民主主義に対する犯罪行為」は、日本でも記憶にとどめられるべきであろう。
▲写真 米議会 出典:getty images; Cavan Images
ひるがえってわが国でも。安倍前首相は「桜を見る会」において不適切な支出がなされていたとして検察から聴取されたのだが、秘書が罰金100万円を課せられただけで、当人は不起訴であった。
とは言え、政治的責任は免れ得ないだろうと普通の感覚では思えるのだが、当人はあくまで政界から退場する意思はないらしい。
「秘書に任せていたので、自分は知らない」
で通ると、未だに信じ込んでいるのだろうか。
北九州に工藤會という暴力団が存在するのだが、先般、ここのトップ2人が死刑を求刑された。利権にからんで構成員が一般市民を殺傷した事件について「使用者責任」を問われたものだ。明確な指示を出したとの立証はなされていないばかりか、直接実行犯の裁判はすでに結審しているにもかかわらず、である。当のトップは、
「高齢で、すでに隠居の身なので、個別具体的な事件に関わってなどいないし、ましてや指示など出せる立場ではない」
この記事に関連するニュース
-
情報BOX:関税引き上げから不法移民送還まで、トランプ氏「2期目」の公約
ロイター / 2024年5月24日 13時51分
-
バイデンVSトランプの米大統領選、異なる世界観と針路の選択 ミード氏詳報
産経ニュース / 2024年5月18日 17時41分
-
トランプ氏、極右事件矮小化 ガザ学生デモと比べ「ささい」
共同通信 / 2024年5月6日 8時38分
-
バイデン氏、高齢不安の払拭図る ジョーク交え再選へ決意
共同通信 / 2024年4月28日 17時1分
-
トランプ氏の免責特権審理 米最高裁が口頭弁論
共同通信 / 2024年4月25日 23時27分
ランキング
-
1「仕事と公務の二刀流」にお疲れ?愛子さま、日赤社内歓迎会翌日の“うっかりミス”
週刊女性PRIME / 2024年5月23日 8時0分
-
2品川4遺体、上半身中心に複数の刺し傷や切り傷…身を守る際にできる「防御創」確認されず
読売新聞 / 2024年5月24日 20時36分
-
3規正法に「見直し規定」追加案=自民、合意形成見据え
時事通信 / 2024年5月24日 20時44分
-
4【悠仁さまの大学進学】幼稚園と高校は“別枠”で合格、受験競争を勝ち抜いた経験はゼロ 紀子さまが切望する「東京大学」は推薦枠拡大を検討中
NEWSポストセブン / 2024年5月24日 7時15分
-
5「犯罪ほう助、過言でない」 自民、SNSなりすまし広告対策で提言
毎日新聞 / 2024年5月24日 18時44分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください