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「公助しない」政治家は税金泥棒(下) 「引き際」について 最終回

Japan In-depth / 2021年1月29日 23時37分

前回、麻生財務大臣と自民党の二階幹事長を「令和の二大老害」と呼ぶ傾向に対し、そういう問題ではないと思う、と述べた。まさしく、そういう問題ではないと、今こそご理解いただけたであろうか。





国の財政を預かる立場に全くふさわしくない人物が、官僚に担がれてその地位に就いた。それ以上でも以下でもないのである。





もちろん、彼一人の問題ではない。任命責任は前首相にあるし、自民党内の派閥力学のせいで思い切った人事の刷新もできない現首相も、責任なしとすることはできない。





リーマンショックの時期には、時の麻生内閣が給付金を配った、と述べた。しかしながら、いわゆる「派遣切り」には有効な手立てを打つことがなく、職も住居も失った人たちは、日比谷公園にテント村を作った。世にいう「年越し派遣村」であるが、この時も政権支持派たちは、「選ばなければ仕事はあるのだから自己責任だ」などとうそぶいていた。





あの時と同じ過ちを繰り返さんとするような政治家は、老害どころか存在そのものが害悪だと言われても仕方ないと私は考えるが、どうだろうか。





(このシリーズ了。その1、その2、その3、その4)





トップ写真:財務大臣 麻生太郎氏 出典:Ng Han Guan-Pool/Getty Images




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