G7、中国側に行動求めていく
Japan In-depth / 2021年2月23日 23時0分
もう一つ、外交安保とは直接関係はないが、大いに気になったのが新型コロナワクチンの接種開始だ。筆者もあと二年で古希、ワクチンの優先接種も可能な年齢だが、実は今そのワクチン接種に複雑な思いを抱くようになった。ワクチン接種の「高齢者優先」は果たして最善の策なのだろうか。最後に、ある人生の先輩から頂いたメールを以下ご紹介する。親愛なる読者の皆さんはどう思われるだろうか?
「私は80歳を超える高齢者だが、接種はずっと後で良い。医療従事者、子供のいるお母さんは早く。次は学生、若者へ。対面授業を行い、その後は食事やパーテイも。次は電車出勤の仕事従事者。そうすればみんなが帰りは一杯、夜食でお店に貢献。時間制限もしなくてOK。高齢者はあまり外に出ない、あるいは、もう少し我慢して貰う。そんなに数は無い筈。仮に感染して治っても、どうせ後数年の命。感染した若い人が死亡するのは少ないとしても、そうなれば10-50年を失う。若者、仕事者優先を!」
〇アジア
ミャンマーの混乱が続いている。先週は3人の死者が出た。22日には全土でゼネストが行われる。恐らくこの混乱を軍部は「想定内」と見ているだろう。彼らも伊達や酔狂でクーデターを決行した訳ではあるまい。隣のタイでも状況は似てきた。相互に暴力の連鎖が起きないことを祈るしかない。
〇欧州・ロシア
米テネシー州に住む95歳のドイツ国籍男性がドイツに移送された。米国にはナチス迫害に関与した人物の居住を禁止する法律があるそうだ。これを厳し過ぎると見るべきか、法律は法律と見るべきか。日本では意見が分かれるだろうが、欧米社会でホロコーストが如何に機微な問題であるかが良く分かる事件である。
〇中東
イラン訪問中の国際原子力機関(IAEA)事務局長が、イランと核関連施設の必要な査察を最大3カ月間続けることで合意したと発表した。これは近い将来米イラン対話に繋がる第一歩なのか、それとも決裂の前のエピソードなのか。イランのローハニ大統領は本気だろうが、ハメネイ最高指導者はそうではない気がする。
〇南北アメリカ
先週テキサス州を寒波が襲い、州全土で大停電が起きた。その最中に、同州選出上院議員で2016年共和党大統領候補の一人だったTグルーズ氏が、家族とともにメキシコのリゾート・カンクンに避難していたことが分かり、大炎上している。馬鹿な奴だな、これでクルーズも終わりだろう。共和党にはこの程度の人材しかいないのか?
▲写真 寒波に襲われるテキサス州オースチン 2021年2月15日 交通網は麻痺し、大規模な停電が発生している。 出典:Montinique Monroe/Getty Images
〇インド亜大陸
インドが中国からの投資案件を承認する可能性が高まったという。昨年の国境紛争地を受け中国からの投資に対する規制が強化され、投資案件は事実上棚上げされていたが、その一部が承認されるそうだ。単なるエピソードか、それとも背に腹は代えられないのか。
今週はこのくらいにしておこう。いつものとおり、この続きは来週のキヤノングローバル戦略研究所のウェブサイトに掲載する。
トップ写真:G7首脳テレビ会議に出席する菅首相 出典:首相官邸
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