見方と見せ方は程度問題(上)スポーツとモラル その4
Japan In-depth / 2021年2月26日 23時0分
このため地域や時期によって違いはあるが、全裸で競技を行うことも多かったのだ。そのためまた、女性が観戦することは認められなかったりもした。やはり異性の裸体は過度に性的な興奮をもたらすので、神もお喜びにはならないだろう、と考えられたのだ。
話を浅尾美和さんに戻すと、現役時代の彼女のビキニスタイルは、たしかにこの上もなく美しかった。しかしそれは、引き締まった長い四肢に日焼けした肌という健康美の極致であったので、個人的な感想ながら、カネを払ってでもヌードを拝みたかったかと言われると、それもまたビミョーに違うことのように思える。
そうではあるのだけれど、人間は神よりも動物に近い存在で、鍛えられた肉体を美しいと感じるのは、優秀な子孫を残したいという本能に根差している以上、肌を露出する度合いと比例して性的な興奮が呼び起されるのは、致し方ないことだろう。
さらに言えば、21世紀の今日、天上の神々もご照覧あれ、といった気構えで競技に臨むアスリートが、さほど大勢いるとは思えないが、お客様は神様という考え方は、観戦スポーツにも適用し得るのではないだろうか。
まったくの事実問題として、お金を払って見に来てくれる人たちがいるからこそ(TV放映権料も、視聴者が間接的に負担している)、競技の運営や選手の育成にお金を使うことができるのであり、これは決してプロスポーツだけに言い得ることでもない。大会を主催する側にも、美人アスリートの人気が高まれば競技自体に注目度も高まるといった「スケベ心」がないとは考えにくい。
ただし、ものには限度ということがある。選手が迷惑だと感じるなら、カメラ小僧を会場から締め出すくらいのことは、むしろ賞賛されるべき事柄ではないか。
選手にも肖像権があるし、肌を露出しているからと言って、あられもない写真を拡散されたり、まして無断で売り物にされるなど、言語道断。これはスポーツに対する冒涜を超えた、純然たる人権問題なのである。
(続く。その1、その2、その3)
トップ写真:FIVBビーチバレーボールワールドツアー2019東京大会 出典:Kiyoshi Ota/Getty Images
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