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見方と見せ方は程度問題(下)スポーツとモラル 最終回

Japan In-depth / 2021年3月1日 11時0分

しかしながら、2019年にラグビーW杯が日本で開催された際、そうした国々の選手たちが、日本滞在中はタトゥーを隠していたということも、記憶にとどめられるべきだろう。各国の連盟が、強制ではないとしながらも、





「日本ではタトゥーは偏見の対象となる。歴史的に犯罪集団であるYAKUZAの象徴とされてきたからだ」





として、サポーターその他で隠すことを奨励したのである。









▲写真 休憩中にユニフォームを脱ぎタトゥーが露わになった英・プロラグビーリーグフットボール選手のサム・トムキンス 出典:Tim Clayton/Corbis via Getty Images





だから、今回の井岡選手の騒動にしても、JBCはあまり居丈高にならず、





「次から、ちゃんと隠して下さいね」





程度で済ませておいたなら、なんの問題もなかったのではないかと、私は考える。





ただ、それでは「ルールが時代遅れなのではないか」といった議論が盛り上がることもなかったであろう。これは推測だが、若い人たちの間でその意見を支持する声が多かったのは、髪型や靴下の色にはじまって、下着は白と定めるような「ブラック校則」の問題が取り沙汰されていたので、同列に見なされたのかも知れない。





さらに言えば、JBCの対応もたいがいだが、井岡選手もいささか挑戦的な態度であったことも、また事実である。





ルールが時代遅れだと言うなら、まずはその改正を訴えるのが筋で、ルールを承知しながらタトゥーを誇示するのは、制服のズボンをわざとずり下げた「腰パン」が格好いいと思っている、出来の良くない中高生とあまり変わらないのではないか。





真面目な話、鍛えぬいた肉体に自信が持てるのであれば、ことさらタトゥーを彫る必要もないのでは、と思えてならないのだ。個人の自由だと言われるかも知れないが、少なくとも私は(これも個人の自由なので言わせていただくが)、アスリートが人々に見せるべきは躍動する肉体そのもので、タトゥーで飾るなど余計なことだという意見を変えるつもりはない。





(このシリーズ全5回。1,2,3,4)





トップ画像:2020年12月31日開催・WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチで王座防衛し、ガッツポーズをする井岡選手 出典:Toru Hanai/Getty Images




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