「感染経路の正しい知識を」桜井充参議院議員
Japan In-depth / 2021年3月17日 23時4分
細川珠生(政治ジャーナリスト)
「細川珠生モーニングトーク」2021年3月13日放送
【まとめ】
・接触感染や便からの感染リスク等、正しい知識を政府は国民に提示すべき。
・医療体制維持するには、医療資源を効果的にフル活用する事が重要。
・ワクチン接種による集団免疫形成と定期検査による維持が今後の鍵。
今週のラジオ日本「細川珠生のモーニングトーク」のゲストは、参議院議員で、医師でもある桜井充氏。新型コロナウイルスについて、政治ジャーナリストの細川珠生氏が聞いた。
まず、2020年11月に桜井氏本人も新型コロナウイルスに感染した経験を踏まえ、「感染者への政府の対応として足りない点はどこか」について細川氏が聞いた。
桜井氏は、政府の対応として2つ課題をあげた。
1つ目は、「日常生活の中のどういうシチュエーションで感染する可能性があるか」の具体的な国民への提示が足りていないこと。
感染症は正しい措置を取れば感染を防げる。実際、今年のインフルエンザ感染者数は例年(2~3万人/週)に比べて大幅に少ない(ピーク時で100人・週超えていない)のは、新型コロナウイルス感染症予防のために徹底したマスクの着用や手洗いなどの成果であると考えられる、と桜井氏は強調した。
インフルエンザは上気道を通じた飛沫感染が主な感染経路であり、ほぼ全員がマスクを着用したことによって、ウイルスの侵入を防ぐことが出来た、と桜井氏は断言した。
では、なぜ新型コロナウイルスの感染が止まらないのか。桜井氏は、「新型コロナウイルス感染症に対して正しい措置を取っていないからだ」と述べた。
「新型コロナウイルスの感染が流行しているのは、(上気道以外の)別のところから(ウイルスが)入ってくるとしか考えられない」というのだ。特に、トイレでの感染リスクについて政府は何も言っていないことが問題だ、と桜井氏は指摘した。
便器の蓋をしない状態でトイレを流すと、便の中のウイルスが飛び散って壁やドアノブや床などに付着し、それらを通じて人に接触感染する。駅にある公衆トイレはそもそも蓋がなく、それを防ぐことができない。
接触感染や便からの感染リスクなど正しい知識を国民にもっと伝えれば、今よりかなり感染者数が抑えられるのではないか、と桜井氏は述べた。
2つ目は、「不必要なことに対して制限して、必要なことに制限していない」ことだ。「不必要な制限」というのは、例えば「三密」に関してである。マスクをつけている場合はそもそも濃厚接触に当たらないので、過剰なソーシャルディスタンスは必要ない、とのことだ。また、外でやるスポーツを制限するのも、「三密」には該当しないので「ナンセンス」である、と桜井氏は述べた。
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