地下鉄サリン事件を忘れない
Japan In-depth / 2021年3月20日 23時45分
社会部の記者は神谷町駅に立ち寄ったが、取材は私が続けることになり、午後1時過ぎまで現場にとどまった。
その後、オウム真理教上九一色村のオウム関連施設への強制捜査、逮捕という流れになるのだが、あの日、あの時目にしたものは、まさしく阿鼻叫喚の地獄絵図だった。決して忘れることは出来ない。史上最悪の毒ガスを使った無差別テロ事件。2018年7月に教祖麻原彰晃と側近、計13人の死刑が執行された。オウム真理教は「Aleph(アレフ)」と名前を変え、存続している。
事件から26年。この事件を知らない若者がほとんどだ。どんな酷い事件も災害も時がたてば風化する。メディアの役割はそうした悲劇を風化させないことだ。
若者たちに対するカルト宗教の勧誘は後を絶たないという。コロナ禍で友人が作れなかったりして、孤独にさいなまれる人も多いだろう。そうしたちょっとした心の隙間に、カルトは巧妙に忍び込んでくる。
私たちができることは、一人一人が過去に学び、2度と同じ過ちを繰り返さないためにどうしたらいいか、常に考えることだ。
きょうはそんな日にしたい。
オウムサリン事件で亡くなられた方のご冥福と、いまだに後遺症に苦しんでいらっしゃる方々が回復に向かいますように心から祈念する。
(2015年3月19日の記事に加筆しました)
トップ写真:地下鉄サリン事件 出典:noboru hashimoto/Corbis via Getty Images
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