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トランプ退陣でTV視聴者激減

Japan In-depth / 2021年4月7日 11時0分

トランプ退陣でTV視聴者激減




古森義久(ジャーナリスト・麗澤大学特別教授)





「古森義久の内外透視」





【まとめ】





・米ニュースTV局の2021年3月末までの視聴率統計が公表さる。





・3月の一日全体の平均視聴者数は去年と比べ20~40%減少。





・トランプ前大統領の退陣がニュースへの関心を激減させたため。





 





アメリカのニュース・テレビ局の2021年の3月末までの視聴率の統計が4月上旬に公表された。個別のテレビ局では依然、保守系FOXが断然の首位に立ち、リベラル系のMSNBCやCNNを大きく引き離すという構図だった。しかしどの局も1年前の同時期にくらべると、視聴者は大幅減となっており、やはりドナルド・トランプ大統領の退陣が一般アメリカ人のテレビニュースへの関心を激減させたともいえるようだ。





アメリカのテレビ視聴調査会社のニールセンは4月上旬、2021年の1月から3月末までの第一四半期の各テレビ局視聴率の統計を発表した。そのなかで注視されるのはやはり一般アメリカ国民の目前の出来事への関心度の指針となるニュース・テレビ局の視聴率だった。





ニールセン社の同発表によると、この3ヵ月間のうち最新の3月の各ニュース・テレビ局の視聴者数は一般に午後8時から11時までとされるプライムタイムではFOXが平均240万人、MSNBCが180万、CNNが121万だった。





その内訳として25歳から54歳までの視聴者の数ではFOXが平均37万5千人、CNNが29万2千、MSNBCが23万6千だったという。さらに3月中の各1日全体の平均視聴者数はFOXが127万人、MSNBCが102万、CNNが81万という調査結果だった。





こうした調査結果は保守系のFOXが日本では最もなじみがあるとされるリベラル系のCNNに対して一貫した圧倒的優位に立つというアメリカのテレビ界の現状を改めて確認した。アメリカ一般国民の間ではやはり保守系志向に傾くテレビ視聴者がリベラル系を数字の上ではるかに上回る現実だともいえよう。





しかし今回のニールセン社の調査では、ニュース・テレビへの一般アメリカ国民の関心はドナルド・トランプ氏という要素がきわめて大きかったことも裏づけられたといえる。









▲写真 新型コロナウイルス感染の治療を受けていたワシントンDCのウォルターリード国立軍事医療センターからホワイトハウスに戻ったトランプ前大統領 2020年10月5日 出典:Win McNamee/Getty Images





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