トランプ退陣でTV視聴者激減

Japan In-depth / 2021年4月7日 11時0分

今回の2021年1月から3月までの調査結果をちょうど1年前の2020年の同時期とくらべると、どのニュース・テレビ局も視聴率の大幅な減少を記録していたからだ。

3月のプライムタイムの平均視聴者数でみると、FOXは2021年は2020年3月にくらべて34％の減少、CNNが37％の減、MSNBCが19％減となった。同じ比較を3月の一日全体の平均視聴者数でみた場合、昨年からの減少はさらに大きいことが判明した。FOXは40％減、CNNが32％減、MSNBCが19％減となったという。

ニールセン社では1年間のこの大幅な減少について、2020年3月はアメリカ全土で新型コロナウイルスの感染が急激に広まったことに加えて、トランプ大統領が記者会見やツイッターや選挙集会などで連日連夜、ニュースになる言動を続けていたという要素が大きいと、指摘していた。

▲写真　ホワイトハウスのローズガーデンで、FOXニュースの番組にに出演するトランプ前大統領（2020年3月24日）　出典：Doug Mills-Pool/Getty Images

その昨年の状況にくらべてトランプ氏は今年1月には大統領の座を完全に離れ、なおニュースとなる言動を取るとはいえ、その度合いは現役大統領の時期からは画期的に減ったことが一般アメリカ国民のテレビでのニュース報道への関心をも減少させた、という分析だった。

トップ写真：FOXニュースのトランプ前大統領のインタビューをスーパーボウルの試合前に写すバーの店内　2020年2月2日ワシントンDC　出典：Mario Tama/Getty Images