仏、高級レストランに闇営業疑惑
Japan In-depth / 2021年4月11日 19時0分
▲写真 パレビビエンヌのレストラン「デュサロンエフェミア」に出席するピエールジャン・シャランソン氏2020年6月27日 出典:Foc Kan/WireImage
また、M6で放送された中で、シャランソン氏が「今週、2~3軒のいわば“違法レストラン”で、何人かの閣僚と一緒に食事をした」と語っていたことから、「#OnVeutLesNoms」「#OnVeutDesNoms」「#MangeonsLesRiches」というハッシュタグで、SNSでは政治家と裕福層に対する批判が高まった。
特にこの違法レストランで食事をしたとされる政治家の名前を暴こうという動きが高まり、SNSのコメントには、ギロチンやフランス革命への言及がされているものまで出てきた。
結果的には、シャランソン氏自身によって官僚がいたことは否定されたものの、他の番組にて匿名で「政治家がいた。グレーの髪色だった」という証言が放送されたため、SNS上では特定する動きがさらに活発化し何人かの政治家の名前が出されたものだから、疑われた本人が否定のコメントを出したり、メディアがファイクニュースであるかの検証に動くなどの大きな騒ぎになっていったのだ。
パリ検察は4月4日、報道を受けて、他者の命を危険にさらす行為をめぐり捜査を開始し、主催者のシャランソン氏と、食事を作ったとされるシェフのクリストフ・ルロワ氏の家宅捜索が行われた。その間、ルロワ氏の作成したと思われるメニューから、10月下旬から4月1日までに約15のイベントが開催されていたという疑惑も浮上し、両氏は、9日に警察に事情聴取に呼ばれて、現在、真相を究明しているところである。
■ 闇営業のレストランだった場合の処罰
シャランソン氏は、夕食会は開催しなかったという主張から一転し、夕食会はプライベートなものだったと主張しているが、今後の焦点は商売としてやっていたか本当にプライベートだったかに絞られてくる。
コロナ感染防止対策のため、現在、プライベートスペース外で6人以上で会ってはいけないという規則はあるが、自宅で6人以上が集まっていても罪に問うことはできない。
しかし、会費として220ユーロ(約3万円)払われた上、キャビアやシャンパンなどが含まれたメニューの価格は1人あたり160ユーロ(約2万円)から490ユーロ(約63000円)とされており、お金を払うことになっていたという報道が本当でれば、プライベートだったとは言えないだろうとする専門家もいる。
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