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福島で成長した「田原君」の話

Japan In-depth / 2021年4月28日 22時44分

阪神大震災で問題となった孤独死は、相馬市では少ない。これは、この地域が約700年をかけて、信頼関係を醸成してきたからだ。伊達家に対抗するには、一致団結するしかなかったのだろう。その象徴が「井戸端長屋」だ。





「井戸端長屋」は相馬市が運営している。田原君は「長い年月をかけて培ってきた市民と市役所の信頼関係を痛感しました」という。この信頼関係があるからこそ、相馬市は東日本大震災の復興も速く、その後の水害や地震も大きな問題なく対応してきた。このあたりのリアリティは、東大で地方行政の勉強をしていても経験できない。





相馬から帰ってきて田原君は変わった。その後、東大剣道部の先輩や知人と連絡して、彼らが仕事で赴任しているベトナムやミャンマーなどの新興国を訪問し、見聞を広めた。相馬同様、現地でも剣道の稽古をしたという。





東南アジアへの研修旅行を終えた田原君を、私は厚労省の知人との飲み会に誘った。以前の田原君のことも知っている知人は「見違えましたね。今年は合格するでしょう」と感想を述べた。そして、その通りの結果となった。





旅を通じ、異文化を経験して、若者は成長する。相馬市は、そのお勧めの場所である。





トップ写真:福島県相馬市役所 出典:相馬市 facebook




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