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「ようやく子どものもとへ」25年間暴力を振るい続けた夫殺害女性に判決

Japan In-depth / 2021年6月28日 16時0分

暴力を受け続けて自由意志が持てなくなった状態を、「被虐待症候群」と言う。あまりに虐待が継続・日常化した場合、被害者が抵抗する意欲を失うばかりか、虐待をごく自然な行為として甘んじて受けるようになってしまう状態のことだ。つい最近まで、バコさんは自分の意見をうまく表明することができなかったそうだ。夫の死後、年月を経てようやく現在のように語れるようになり、裁判でも証言できるようになった。





裁判の判決が出た直後、家族や知人は涙で顔を濡らした。バコさんは涙を流し、気を失った。そうとうの疲労が見て取れる状態だったという。救急隊が駆けつけ手当された結果、午後から裁判も再開することができ、バコさんはようやく自由の身になることができたのだ。弱々しい姿で法廷を後にするバコさんの両脇と後ろには、バコさんを労わりながら寄り添う子どもたちの姿が見られた。





そして、裁判後の拍手喝采で迎えられた裁判所の外での記者会見で、バコさんは「私はようやく子どもたちのもとに帰れます」と語ったのだ。





この後、彼女はどのような人生を歩むのだろうか?失われた25年をどのように取り戻していくのだろうか?生活を立て直していくのは並大抵のことではないだろう。それでも、彼女には支えてくれる子どもたちもいる。これからの生活には、肉体的、精神的に平穏が訪れることを祈るばかりである。





<参考リンク>





"Sept à Huit " : l'interview bouleversante de Valérie Bacot, jugée pour avoir tué son mari qui la tyrannisait : "Seven to Eight":自分を虐げた夫殺害の罪で起訴されたバレリー・バコの衝撃的インタビュー





Procès de Valérie Bacot : cinq ans de prison requis, dont quatre avec sursis, contre cette femme qui a tué son mari violent et proxénète :





バレリー・バコ裁判:暴力的なヒモ夫を殺害した女性に対し、懲役5年(執行猶予4年)を求刑





EN DIRECT - "Le parquet ne fera pas appel" de la condamnation de Valérie Bacot, annonce son avocate : ライブ - バレリー・バコの有罪判決について「検察は控訴しない」と弁護士が発表





トップ写真:「フランスでは2日に1件の割合で女性が殺害されている」というプラカードを掲げ、DVや男女不平等などに抗議する女性。(2019年11月23日 仏・トゥールーズ) 出典:Alain Pitton/NurPhoto via Getty Images




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