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大谷出場の球宴にテロ計画?

Japan In-depth / 2021年7月19日 13時58分

大谷出場の球宴にテロ計画?


柏原雅弘(ニューヨーク在住フリービデオグラファー)


 


【まとめ】


・米MLBオールスター戦開催直前、近接ホテルで武器所持した男女逮捕。


・テロの疑いがある一方、武器や薬物取引だったとの見方も。


・それにしてもガードが甘すぎることから、動機の解明が待たれる。


 


仕事でニューヨークを離れて、コロラド州・デンバーで開催されたアメリカ大リーグの年に一度のお祭り「MLBオール・スター・ゲーム」の取材に行った。


言わずもがな、大リーグ史上初の「二刀流」出場となったロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平投手の撮影がメインである。


全球団のスター選手がファン投票などで選ばれ、出場するこの大会、今年で92回目を迎えたが、昨年2020年はパンデミックの影響で、開催どころか、大リーグの試合自体が行われておらず、中止となった。開幕は7月23日になってからであった。通常ならば4月に開始である。


1933年に始まったこの大会、開催されなかったのは終戦の年の1945年と2020年の2回のみで、今年はパンデミック明けということで、野球ファンのみならず、COVID-19の入場規制などがない大型のイベントの開催ということもあり、全米の注目を集めた。


球場を歩くと誰もマスクをしておらず、パンデミック以前の状態と全く同じかそれ以上の観客の多さに度肝を抜かれた。


今年の目玉はなんと言っても「オオタニ」である。日本で話題になっていることはもちろんだが、ここアメリカでも誇張なしに大谷は話題のトップだ。会場を訪れた人に話を聞いてみると、どのチームのファンであるかに関わらず、話題を大谷に振ると、大げさではなく、誰もが喜々として「オオタニ論」を語り始める。



▲スタジアム周辺の建物には出場選手のポスターや大会バナーなどが張り出されていた(撮影:筆者)


2日に渡って開催されたこの大会だが、その開催直前、日本ではあまり報道されなかった「事件」があった。瞬間的な出来事として人々の関心はすぐ遠のいたが、当初は、その事態の重大さに誰もが肝を冷やした。


オール・スター・ゲームは観客が5万人収容できる「クアーズ・フィールド」という球場で開催される。


大会開催の前の週に事件は起きた。


道路を隔てて球場に隣接する高級ホテルの一室から、アサルトライフルタイプの長い銃などが12丁、弾薬1000発以上、防弾チョッキなども発見されたのである。このホテルの最上階の客室のバルコニーからは、手前の倉庫を挟んで球場が見える。


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