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仏、コロナ健康パス導入で混乱

Japan In-depth / 2021年7月22日 19時0分

また、多くのメディアでも「卑劣」「恥ずべき行為」という言葉が並んだのだ。





■ 健康パス法案に対する改善





しかしながら、実際のところ、提案された健康パスの強制度には、多少厳しすぎる点もある。例えば、会社に行くのにも健康パスが必要になるが、無い者は契約一時中止で健康パスを取得するまで無給になり、2か月の猶予期間中に取得しなければ個人都合として解雇もありうるという、かなり厳しい内容だ。49歳以下のワクチン接種が開始された時期から考えても、7月21日から採用するにはかなり無理もある。





そこですでに実施は8月30日からに延期された。その上、20日には、エリザベート・ボルヌ労働相.により、契約一時停止ではなく、休暇にして給料は受け取ることができるように修正案を出すことが約束されたのだ。





12〜17歳の健康パスも延長された。同様に、ワクチン接種の開始時期を考えると21日の適用はかなり難しい。よって、9月まで延長されることが決まった。9月からのフランス学校に行き始める時には、教育期間とし健康パスは必要ない。教育期間が終われば、健康パスが必要になるが、学年度の初めにワクチン接種を小学校、中学、高校で受けることもできる。





8月1日に施行を目標に法案が審議されており、こういった細かい修正点が加えられていっているところである。





■ 遂に健康パスによるチェックが開始!





7月21日(水)から、スポーツジム、プール、スタジアムなどで健康パスによるチェックが開始された。





エッフェル塔などの観光施設では、健康パスがなくても抗原検査を受けることで入場できるようにするとアナンスもされ、それなりの柔軟性を見せている。ただし、テストはフランス人の訪問者には無料だが、フランスに居住していない外国人観光客は25ユーロを支払う必要がある。





ガブリエル・アタル報道官によれば、最初は慣らし期間としながらの実施で厳しい取り締まりは当分はないとしている。しかし、ちゃんと規則が守られているかの取り締まり以前に、健康パスのチェックのせいで長蛇の列ができ混乱するのではないか、売り上げが落ちるのではないかなど、経営者の懸念は絶えない。感染拡大の不安と、絶え間なくかわり、増えるつづける規則に適応していかなくてはいけない日々は、まだ当分続きそうである。





 





<参考リンク>





コロナウイルス:欧州議会がヘ健康パス延長法案を審議





INFOGRAPHIES. Pyrenees-Orientales: 人口10万人あたり1100人以上の20~30歳代の発症率を記録





健康パス:どのような管理をどのような場所で行うか?新ルール





トップ写真:「健康パス」導入に反対するデモ(パリ 2021年7月14日) 出典:Photo by Kiran Ridley/Getty Images




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