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仏、健康パスとワクチン接種

Japan In-depth / 2021年8月3日 19時0分

また、28日には、ブランケール国民教育相から、新型コロナウイルス対策として9月からの新学期に小中高校で適用する新たな措置もあきらかにされた。健康パスは、学校に行くのには必要ないが、ワクチン接種対象となっている12歳以上にあたる中高生のクラスで感染者が出た場合には、ワクチン未接種の接触者のみ、7日間、自宅で遠隔授業を受けることに なる。以前は、クラス内で感染者が出た場合、接触者全員が自宅待機となったが、ワクチン接種を していれば学校に通い続けら れるようになるのは大きな変化だ。


職種によっては、特別措置も検討されている。例えば、トラックの運転手がシャワーや食事に立ち寄る休憩所に関しては、健康パスを適用しないという見通しだ。現時点のところ、トラックの運転手でワクチンを完全接種しているのは15%のみ。しかし、長距離の輸送の間に休息をとる必要があり、それを妨げることは避けたいとしているのだ。8月5日の憲法会がこの例外をどのように判断するかが待たれるところである。


しかし、基本的に、買い物など日常生活を送る分にはチェックを求められることはない。仕事場でのチェックは8月末からに延期され、8月末までに関係するのは、50人以上を収容できる、映画館、スポーツジム、アトラクションなどの施設や公共交通機関などだ。ようするに、遊びに行こうとする人が集まる場所が主にチェック対象なのである。


だが、まだワクチンを 完全接種していない人が多かったり、どういった書類が必要になるかを把握していない人もいたりする ため、現在はバカンス先でいざ遊園地に入ろうと思っても、健康パスをもっておらず入場を断られる場合も少なくない。その結果、場所により20%~70%の利用客が減少したところもあり、経営者には痛手となってはいるが、反対に言えば健康パスによるチェックが必要になったことで、密になりにくくなっているようだ。


健康パスをもっていない場合でも、その場で準備できる方法はもちろん用意されている。特に、抗原検査を受けられる 薬局の数も増加し、エッフェル塔をはじめとする一部の大型施設では、抗原検査を できる場所が併設されているところもあるのだ。なお、気になる検査にかかるお値段は、今後は有料になる予定とはなっているが、現時点ではフランス人は保険で100%カバーされ無料だ。ただし、外国人は有料である。


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