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米、ワクチンで民主・共和対立激化

Japan In-depth / 2021年8月11日 16時13分

 米国への入国は簡単だったが、問題は日本帰国後である。空港での検査、専用アプリの活用、2週間の自己検疫というと、米国の友人たちは驚く。しかし、それが日本のルールだから仕方がないだろう。人口当たりの感染者数が日本と一桁違っても、アメリカにはアメリカのルールがあるのだから、これまた仕方ないのである。


〇アジア


10-13日に米韓両軍が危機管理参謀訓練を始め、16日からは朝鮮半島有事を想定した合同指揮所演習を実施するという。当然のことで、これをやらなければ軍の練度は確実に下がる。ところが、相変わらず北朝鮮の金与正・党副部長は韓国に「強い遺憾を表明」、合同指揮所演習は規模を縮小するらしい。これで大丈夫なのか?


〇欧州・ロシア


 リトアニアが台湾代表処設立を認めたことに対し、中国は駐リトアニア大使の召還を決め、リトアニア側にも駐中国大使を引き揚げるよう要求、「直ちに誤った決定を正すよう促す」などと猛反発したそうだ。おいおい、大国中国が欧州の小国をこうも扱うのか。弱い者いじめする「いじめっ子」が愛されないことぐらい、分からないのかなあ。


 〇中東


 ワシントンではアフガニスタンからの米軍撤退について議論が続いている。最も正しい措置は数千の部隊を残し、現状維持を図ることで、理論的には決して不可能ではない。問題は米国人のメンタリティで、「米軍は勝った場所にしか長期駐留せず、負けた場所には残らない」からだ、と米国の友人が自虐的に笑った。これは正しい。


〇南北アメリカ


FOXニュースにトランプ前大統領が電話出演し、相変わらずの発言を繰り返していたが、トランプ再出馬の可能性も今のワシントンでは大きな話題の一つだ。結局出馬できないだろうという楽観論と、必ず出馬するという楽観(悲観)論が錯綜する。トランプ氏に直接聞くしかないが、筆者は「まだまだ意欲満々」と見ている。


〇インド亜大陸


 特記事項なし。今週はこのくらいにしておこう。いつものとおり、この続きは来週のキヤノングローバル戦略研究所のウェブサイトに掲載する。


 


トップ写真)ワクチン義務化に反対してデモを行うニューヨーク市民


出典)Photo by Michael M. Santiago/Getty Images


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