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ABEMAドラマ「酒癖50」小出恵介さん衝撃の復帰作

Japan In-depth / 2021年8月15日 20時0分

芸能人であろうと誰であろうと、どんな人も人生に失敗はつきものである。けれども大切なのはその失敗から何を学び、どう生かしていくかということだ。しかし人は頭では理解できてもやはり自分の失敗を恥とし、隠そうとしてしまう。私のような一般人ですらそうなのだから、ましてや芸能界のような人気商売に関わる人々は、尚さら「触れないで欲しい」「忘れて欲しい」という思いが強いであろう。





ところが小出恵介さんはあえて自分の失敗に向き合い、「酒癖」というテーマで再起を果たされた。最高に説得力のあるキャスティングである。逃げも隠れもせず、自分が失敗したテーマで堂々と失敗からの学びを世間に訴えかけられた。その話題性と、ドラマの完成度の高さから、ご覧になった人々から賞賛の声があがっており、Twitterでは「衝撃的」「自分を見ているよう」「多くの人に観て欲しい」などの感想があふれている。





しかもこの難役に取り組んだ小出恵介さんに対するバッシングは殆ど皆無である。隠そう、逃げよう、言い逃れで誤魔化そうとすれば、姑息さから人は執拗に追求したくなるが、逆に圧倒的な勇気と、自己開示を目にすれば、人はそういう正直さを応援したくなるものなのだなぁと改めて実感する。





 「酒癖50」は日本のTV業界(地上波ではなくネットTVだからこそ実現できたのかもしれないが)に、新たな方向性を示したと思う。影響力の大きいテレビ業界は何らかの問題で失敗した人々を排除するのではなく、再起を応援する社会へと牽引して欲しいと願う。タレントコメンテーターのしたり顔をした説教話など百害あって一利なしである。





失敗の経験は消し去ることはできない。だとしたらその経験を生かす方向に持っていくしかない。それが当事者のためにも社会のためにもなるとこのドラマ示唆しているように思う。





アルコール、薬物、ギャンブルといった太古の昔から人がハマりやすいものは、失敗がつきものである。もちろん自己責任が皆無とは言わないが、自己責任論だけでバッシングしていてもなんの解決にもならない。それよりも今回のキャスティングのように、小出さんだからこそ演じられる、伝えられるものがあると、周囲の人は失敗からの学びに光をあてる手を差し伸べて欲しいと思う。この度のABEMAの英断に拍手を送りたい。






https://youtu.be/sFiHcs9Ach4




▲動画 「酒癖50」





トップ写真:パブのテラスで乾杯する人々 ポーランド、クラクフ 2020年5月18日(イメージ) 出典:Photo by Omar Marques/Getty Images




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