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戦争映画と軍歌について 「戦争追体験」を語り継ぐ その4

Japan In-depth / 2021年8月24日 13時6分

 


「オー パッキャマラ ド パッキャマラ ド パオパオ パ」


 という歌詞が出てきて、なにかの呪文か、などと思ったものだ。これまた成長してから、ナポレオン戦争時代のフランス軍で愛唱された行進曲に、まったく同じリフレインがあり、くだんの歌詞は、


Au pas camarade, au pas camarade,Au pas,au pas, au pas(戦友よ 進め 進め 進め)


 であることを知った。ただ、作詞作曲者などは「クラリネットこわしちゃった」ともども不詳だとされており、ふたつの曲の関係性などは未だ分からずじまいである。


 


 話を映画音楽に戻す。戦争映画で使われた曲では「史上最大の作戦マーチ」も有名だ。


 


 これまた映画を見て、だいぶ時間が経ってから知ったのだが、


「いつも 戦いは 辛い ものだぜ」


 という唄い出しの日本語の歌詞がついて、なんと林家三平師匠(もちろん先代。今のスットコドッコイではない笑)がレコーディングしている。


 


 邦画も負けてはいない……と言いたいところだが、なにぶん本当の戦争に負けてしまっているので、勇壮な行進曲が戦争映画の中で流れる、ということは滅多にない。


 


 1942(昭和17)年に公開された『ハワイ・マレー沖海戦』という映画では、最後に軍艦マーチが流れるが、この曲も「戦後民主主義」の世にあっては、聞くことがあるとすればパチンコ屋程度だ。


 


 さらに言えば、日本の軍歌やいわゆる戦時歌謡には、首をかしげたくなるような歌詞が頻出することも、また事実である。


 


 たとえば「雪の進軍」という軍歌。


 


 高倉健が主演した『八甲田山』(1977年)という映画の中でも唄われているが、実はこの歌、オリジナルでは最後が「どうせ生きては帰さぬつもり」というもので、後に「生きては帰らぬつもり」と改変させられた。


 


 この『八甲田山』という映画は、日露戦争以前、雪中行軍訓練の際に起きた大量遭難事件を描いたものだが、今考えれば、明治の世にあっては、まるで厭戦歌のような歌詞でも、ちゃんと軍歌として認知されていたわけだ。


 


 2011年に公開された、日米合作映画『太平洋の奇跡 フォックスと呼ばれた男』という映画は、戦争末期のサイパン島において、玉砕覚悟の銃剣突撃(世にいうバンザイ・アタック)で生き残った大場大尉(竹野内豊)が、わずか47名の兵を率いて、ゲリラ戦に移って米軍4万5000を翻弄した実話に基づいている。


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