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注目集める「循環型ファッション」

Japan In-depth / 2021年8月28日 14時45分

・生地リサイクル





既に市場に出回っている衣服を回収するだけでなく、製造過程における資源ロスを最小限に抑える取り組みも始まっている。





ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)やディオール(Dior)などのブランドを擁する「LVMHグループ」は、ファブリックのリサイクルに取り組むフランスのスタートアップ企業「WETURN(ウィーターン)」との提携を発表した。LVMH傘下のブランドが使用しなかった生地をリサイクルして再び糸に紡ぐなど、生地のリサイクルシステムを構築することが狙いだ。





・他業種の取り組み





こうした流れに、ファッション業界の外からも新たな取り組みを行う企業が現れ始めた。意外にもそれはデベロッパーだった。





東急不動産は7月26日、ストーリーアンドカンパニーと循環型ファッションを目指すコミュニティー「NewMake(ニューメイク)」の拠点となるラボ「NewMake Labo(ニューメイクラボ)」を、東京都渋谷区の原宿べルピアにオープンした。





「NewMake」は、ファッション業界で衣料品の大量消費・廃棄が余儀なくされていることを背景に、「たくさんの想いと手を通じて生み出された新しい服が、誰の物語を纏うことなく捨てられていくことのないよう、新たなコミュニティとして」誕生したという。





「NewMake Labo」では、国内外のブランドから提供された洋服などを利用し、ブランドの歴史やサステナビリティへの取り組みなどをコミュニティメンバーに共有した上で、機材や資材を活用して新たな価値作り(アップサイクル)に挑む計画だ。ファッション業界以外の業界のこうした取り組みは、「循環型ファッション」の実現の第一歩と言えよう。今後も様々な業界の参入が期待される。





■ 教育現場での取り組み





「循環型ファッション」実現に向けての企業側の試みは始まったばかりだ。こうした企業の取り組みが大事なのは言うまでもないが、私たち消費者の意識の変革も必要不可欠だ。欧米に比べ、日本の消費者の意識はだいぶ遅れている。そうした中、教育現場で行われている試みを紹介したい。





お茶の水女子大学附属高校は、科学技術系人材の育成に重点的に取り組む文科省「スーパー・サイエンス・ハイスクール(SSH)」に指定されている。特に家庭科で意欲的な取り組みを行っている。「生活の科学」と題して、科学への関心を高めると共に、持続可能な視点から独自のカリキュラムを展開しているのだ。









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