原爆と終戦の描かれ方 「戦争追体験」を語り継ぐ 最終回
Japan In-depth / 2021年9月4日 12時18分
これも、不幸中の幸いで済まされる話ではない。主人公はなんと戦争が終わってから、不発弾のせいで瀕死の重傷を負う。不発弾と言っても、たまたま落ちた時に信管が作動しなかった、というだけの話なので、うかつに触れると危険極まりないのである。
こうして考えてくると、1967年に『日本のいちばん長い日』が公開された際、戦争指導者たちを英雄視していないか、という批判が出たことも、理由があることだと考えられる。もっとも彼らの多くは戦後、戦勝国による極東軍事裁判(=東京裁判)で厳刑を言い渡されたが。
この裁判と、戦後の日本が受けた影響については、いずれ稿を改めよう。
ここで幾度でも強調しておきたいことは、戦争を知らない世代である我々こそ、戦争についての知見を少しでも深めてゆくべきだということである。
それができてはじめて。情緒的にではなく論理的に戦争に反対することもできるようになるのだから。
トップ写真:原爆投下直後の原爆ドーム付近の様子 出典:Bettmann/Getty Images
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