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中国軍艦に勝てなくなった台湾海軍

Japan In-depth / 2021年10月10日 7時24分

伝統的配置の054A型とはまともに戦えない。まず無理な姿勢を作らなければ射撃できない。またそこから行動の自由度も低くなる。そのため有利な射撃位置にもつけない。









▲写真 成功級の主砲は艦橋と煙突に挟まれた場所にある。対空砲や警備用として搭載しており砲戦や艦砲射撃での役割は期待されていない。写真は張騫艦での搭載状況。(9 March 2017) 出典:Photo by 玄史生 Public Domain





■ 問題改善の見込みはない





成功級では054A型には勝てないのである。





もちろん、一対一で戦う状況に現実味はないだろう。





だが、そこに現実味を加えると台湾の不利はさらに深まる。数的劣勢を加味すると戦いは成功級1隻と054A型2隻といった形になる。





また、成功級の不利は現実にも影響する。「中国本土に近づけない」「対水上戦投入は避ける」としても影響はつきまとう。南シナ海遠方での戦時監視や対潜戦でも「もし054A型と遭遇するとどうなるか」は問題となる。





この不利を覆すのは難しい。





解決法そのものは存在する。一番いいのは米国製最新ミサイルへの更新だ。問題の大部分を占めるSM-1をESSMブロック2に入れ替えればよい。そうすれば8発以上の攻撃にも連続迎撃できるようになる。





ただ、実現はしない。いまの蔡政権のままでは見込みは立たない。その独立性向や対中強硬態度から中国は最新武器の売却に徹底反対する。そのため米国は売却を許可できない。また売却を決めても引き渡しはしない。









▲写真 航空母艦USSカールヴィンソンがシースパローミサイルを発射(2002年1月5日)成功級の不利はESSMブロック2搭載で改善する。誘導負担は小さいため多数連続発射が可能となる。またブロック1だが豪海軍同型艦への改装搭載例もある。 出典:Photo by Mai/Getty Images





トップ写真:成功級は台湾艦隊の主力である。就役から30年が経つが性能優良で使い勝手もよいため評価されている。いない子あつかいされる仏設計の康定級とは対照的である。 出典:岳飛艦、「軍艦介紹 成功級飛弾巡防艦」『中華民国海軍』




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