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【ファクトチェック】共産党志位和夫委員長の発言「派遣・パート・アルバイト・非正規の働き方をさせられている方が若者では半分」は“ミスリード”

Japan In-depth / 2021年10月23日 21時39分

【ファクトチェック】共産党志位和夫委員長の発言「派遣・パート・アルバイト・非正規の働き方をさせられている方が若者では半分」は“ミスリード”




Japan In-depth編集部(石田桃子)





【まとめ】





・共産党志位委員長が、非正規雇用者の割合について発言。





・「若者では半分です。女性も半分、全体の4割」





・誤解の余地が大きいため、この発言はミスリード。





 





10月14日放送のANN系列「報道ステーション」衆院解散で未来は?『9党首×大越健介』生討論における、日本共産党委員長・志位和夫氏の発言を検証する。





志位氏は、規制緩和について考えを問われ、次のように発言した(動画25:23~)。





「例えば、規制緩和ということで、労働補正の規制緩和やってきた。その結果、派遣・パート・アルバイト・非正規の働き方をさせられている方が若者では半分です。女性も半分、全体の4割。こういう、労働の在り方の劣化を作っているわけです。」





検証対象:





「派遣・パート・アルバイト・非正規の働き方をさせられている方が若者では半分です。女性も半分、全体の4割。」





「女性も半分、全体の4割」という部分については、文意が分かりにくい。次の2通りに分けて検証する。





①女性の若年層のうち非正規雇用者は4割





②女性の若年層のうち非正規雇用者は半分、女性全体のうち非正規雇用者は4割





■ 厚生労働省「若年者雇用実態調査」との比較





2019年12月に発表された「平成30年若年者雇用実態調査の概況」によれば、在学していない若年労働者(15~34歳)のうち「正社員以外の労働者」が占める割合は、全体で30.8%、男性で20.0%、女性で41.2%。在学中の者はこれに含まれないが、その割合は若年労働者全体の9.2%に過ぎない。









▲画像 「性、年齢階級・在学の有無・最終学歴、雇用・就業形態別若年労働者割合」 出典:「平成30年若年者雇用実態調査の概況」(厚生労働省)





志位氏の「若者では半分」とは一致しない。女性については、①「4割」であれば一致。②「若年層の半分、全体の4割」であれば前半部分は一致せず、後半部分は検証できない。





■ 総務省「労働力調査」との比較









▲画像 「年齢階級別非正規の職員・従業員の割合の推移」 出典:「労働力調査 (詳細集計) 21020年(令和2年)平均」(令和3年2月16日 総務省統計局)





最新の総務省「労働力調査」(2021年8月調査、10月発表)によれば、「非正規の職員・従業員」の割合は、15~24歳の47.6%。男性で44.3%、女性で50.9%。2020年平均では15~24歳の49.2%だ。





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