福島県立医科大学、論文数ランキング躍進のわけ
Japan In-depth / 2021年10月28日 7時0分
話を戻そう。坪倉教授は、いまや世界的な研究者だ。彼が率いる研究チームは、すでに170報を超える震災関係の英文論文を発表しており、今年3月、米『サイエンス』誌は、坪倉チームの実績を5ページにわたり特集した。ノーベル賞受賞者を紹介するのが、例年1ページ程度だから、如何に破格の扱いかご理解頂けるだろう。
29才で被災地に飛び込み、被災者の診療と原発事故の地域社会への影響を研究した坪倉医師が、いまやこの地域でコロナ研究をリードしていることは示唆に富む。最近の医学研究の多くは学際的だ。リーダーに求められるのは「プロデュース力」だ。坪倉教授は10年にわたる福島での診療・研究を通じ、この力を身に付けた。
福島県立医科大学の臨床論文の増加は、坪倉教授以外にも、数多くの医師・研究者の貢献があってのことだ。福島には、このような人材が育ちやすい土壌がある。「我こそは」と思う若い医師・研究者は、是非、福島で働くことを考えて頂きたい。
トップ写真:福島県立医科大学の空撮 出典:福島県立医科大学
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