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衆院選、国民は変化を選択しなかった

Japan In-depth / 2021年11月3日 18時0分

仮に、今回は自民党以外に投票すると決めた向きも、「民主党系はちょっとね」ということで、改革系保守の「維新」に票が流れていったのだろう。つまり、今回の勝者は「維新だけ」ではなかったか。自民も立憲も「勝てなかった」のだが、結果的には自民党の勝利になった、ということに過ぎない。





与野党を問わず、一部有名なベテラン議員が複数落選したことで、「世代交代」を指摘する向きもあるが、そのような地殻変動を論じるにはデータがちょっと足りない。









▲写真 甘利明自民党幹事長(2021年10月31日) 出典:Photo by Behrouz Mehri - Pool/Getty Images





落選した議員の多くは「有権者の不満」を過小評価しただけ、要するに選挙を「甘く見た」結果であろう。いずれにせよ、今回の選挙で日本の外交政策が変わる可能性は低く、むしろ気になるのは来年の参議院選挙である・・・・・・。





米側参加者の関心はやはり中国だった。日本の本州を半周する中露海軍の共同訓練をどう思うかなど、かなりマニアックな質問も出て筆者も大変勉強になった。それにしても、昔なら、こんな会議を選挙の翌々日に英語でやるなんて、物理的にも、費用的にも、不可能に近かった。これもコロナ禍の副産物なのかもしれないが、時代は変わったものである。





〇アジア





来年3月の韓国大統領選挙でまた一人、中道系野党「国民の党」の安哲秀代表が立候補を表明した。革新系与党「共に民主党」は李在明・前京畿道知事、保守系最大野党「国民の力」は近く公認候補を決定し、別の革新系野党元代表も出馬を模索しているというが、従来の経験で言えば、今コメントするのは時期尚早ということだ。





〇欧州・ロシア





英国で地球温暖化問題を議論するCOP26が開かれ、岸田首相も参加する。誤解を恐れずに言えば、筆者の理解は、「地球がどの程度温暖化しているか」は本当は誰も知らないが、現在の国際政治は間違いなく「温暖化している」という前提で動いているということだ。そうであれば、その中で日本の国益を最大化するしかない。





〇中東





WSJによれば、米軍に訓練を受けたアフガニスタンの元情報部員や精鋭部隊メンバーの一部が、ターリバーンに敵対する「ホラサーン州のイスラム国(IS-K)」に加わっているそうだ。そりゃそうだろう、政権が変わっても利益を得るのはごく一部、残りの不満分子は敵になる、というのがアフガニスタンの実態だ。同国の安定は遠い。





〇南北アメリカ 





ジェン・サキ報道官がコロナに感染したという。ホワイトハウスの報道官だから当然ワクチンは打っているはず、されば、彼女個人の管理が甘いのか、それともホワイトハウスの構造的問題なのか。大統領は大統領で「居眠り」報道もある。しっかりしてくれよ、バイデン政権!このところ評判が良くないのだから。





〇インド亜大陸





インドが「カーボンニュートラル」を達成するのは2070年だそうだ。中国が2060年だから、更に10年先か。もしかしたら、「温暖化問題」は開発途上大国を狙い撃ちするものなのかもしれない。今週はこのくらいにしておこう。





いつものとおり、この続きは来週のキャノングローバル戦略研究所のウェブサイトに掲載する。





トップ写真:衆院選当選者の名前にバラをつける岸田首相と高市幹事長(2021年10月31日) 出典:Photo by Behrouz Mehri - Pool/Getty Images




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