「私人・小室眞子さん」も前途多難 王家の結婚について 最終回
Japan In-depth / 2021年11月6日 23時24分
したがって、くだんの精神科医に言わせると、長期にわたる虐待があったわけでもなく、
「悪口レベルで発症するなど考えにくい」
ということになる。
専門医の言うことであるから安易な口出しはしたくないが(もっとも、それを言うなら診断を下したのも専門医である)、悪口レベルで……と片付けられてしまうと、首をひねりたくなる面はあった。
私自身も経験したことだが、ネットの悪口というのは、それこそネット民が好む表現を借りれば「破壊力ハンパない」ので、げんに誹謗中傷を苦にして自殺に追い込まれた有名人も複数いたではないか。
しかしながら、会見で眞子さんは、原稿棒読みであったとは言え、話し方もしっかりしていたし、なかなかの目力であった。
▲写真 結婚会見に臨む眞子さま(2021年10月26日) 出典:Photo by Nicolas Datiche - Pool/Getty Images
特に、多くの報道関係者が驚きをもって伝えたことだが、小室氏の母親と元婚約者との間で生じた金銭トラブルに関して、彼の対応は眞子さんが示唆した通りのものであったことや、米国留学も、将来の計画を前倒しして海外に生活の拠点を設けてほしいという彼女の要望に沿ったものであったと、彼女自身の口から語られた。
よくも悪くも、想像以上に強い女性なのだな、というのが偽らざる印象である。なにが「よくも悪くも」なのかと言うと、これは自分が悪役になってでも小室氏に対するバッシングを牽制しようという意図がこめられた発言かも知れない、と思えたからである。
会見の後、宮内庁筋からは、眞子さんは最後まで
「自分の言葉で(国民の)皆様の理解を求めたい」
と述べていた、などという情報が発信されたが、こういうことを昔から「出し遅れの証文」と言うのだ。
あくまでも私の推測であることを明記しておくが、宮内庁筋の本音は(なにしろ幼少時から側にいて、彼女の性格は熟知しているはずなので)質疑応答を行ったらどのような発言がでるかわからない、という「逆忖度」だったのではあるまいか。その伏線としての複雑性PTSDという診断であったとすれば、辻褄は合う。先ほど述べたことと矛盾するようだが、権力に媚びる「専門家」などいくらでもいるということは、10年前の震災と原発事故に際して、満天下に示されたことではないか。
ともあれ会見は終わり、二人はこれから米国での生活が待っている。
後はそっとしておいてあげましょう、というアナウンサーの発言が、一部の執拗なアンチを除いてネット上でも拍手喝采となったし、私も個人的には同調したい気持ちもある。
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