買った服が野菜になって戻ってくる
Japan In-depth / 2021年11月10日 9時31分
Japan In-depth編集部(石田桃子)
【まとめ】
・循環型ファッションの発信拠点が東京港区にオープン。
・生分解性製品「和紙」を使った衣服などの開発。「古着を地球に還す」農園運営による「衣→食」循環型モデルを提案。
・都心の店舗から発信、顧客とのコミュニケーションを通し新たなコミュニティー構築を目指す。
近年注目を集める「循環型ファッション:circular fashion」。Japan In-depthでも取り上げた(過去記事:注目集める「循環型ファッション」)。
その新モデルを掲げるベンチャー企業がある。クレサヴァ株式会社。サステナブルな生地素材を開発、着用後の服を回収し再利用する循環型システムを提案する。今回、メインブランド「aloof home」を主力とした「”衣”から”食”へ繋ぐ循環型モデルショップ」を東京港区南青山にオープンする。
■ “衣”から“食”へ繋ぐ循環型モデル
「aloof home」の製品は、生分解性を持つ天然素材である「紙」でできている。生分解性とは、微生物によって分解され土に還る性質だ。使用後の製品は回収し、京都府美山(みやま)に所有する農園で、肥料として再利用する。農園で育った野菜は顧客に還元する。
▲画像 「クレサヴァのサイクル(生分解性サイクル)」 出典:FUNDINNO/クレサヴァ株式会社
■ サステナブルな生地開発
以前はユニクロのデザイナーを務めていたという社長の園部皓志氏。次第にファッション業界の大量廃棄問題について考えるようになった。
ファッション業界は、最新の流行をとり入れた衣服を大量に生産・販売する。消費者が衣服を買い替え、古着は廃棄するのが前提だ。生産者は流行を過ぎた在庫を大量に処分している。
園部氏は、この問題に正面から向き合う決意を固め、今から3年前に独立した。業界ではリサイクルに取り組むところも出始めていた。
「私はとりあえず、生地を開発しようと考えた。(なぜなら)リサイクルは結局、新たなごみを生み出すのと変わらない手法だからだ」
まず園部氏は、「土に還る生地」を模索した。生地開発の経験や、それまで培った人脈が活きた。発見した最適な素材は「和紙」だった。
「日本に誇れる技法が世界に発信できる。なぜだれもやらないんだろうと思った」
和紙は、生分解性に加えて、調温、抗菌、消臭、軽量、紫外線カットなどの性質を持つ。衣服として優れた機能だ。
それだけではない。土壌に敷くだけで微生物の活性化を促し、栄養価の高い農作物を育てることが検証されているという。
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