風を「読み違えた」マスメディア(上)似て非なる日英「二大」政党制 その1
Japan In-depth / 2021年11月16日 11時47分
ところが、神風が吹いた。
衆議院においては久々の任期満了にともなう解散総選挙であったが、選挙戦の幕が切って落とされたのと前後して、コロナの患者数が劇的なまでに減少したのである。
東京など、1日5000人を超えたことまであったものが、総選挙終盤の10月下旬には100人を下回っていた。25日には緊急事態宣言も解除され、投開票日であった31日、ハロウィンでもあったこの日、渋谷のスクランブル交差点は仮装した若者であふれた。多くがマスクを着用していたようではあるが。
もちろん、コロナの患者数が減少したことだけが、自民党が単独で過半数を維持できた要因と決めつけるのは愚かなことである。そうではあるけれども、人々がようやく「飲みにも行けない生活」から解放された、という気分の高揚を味わったことは事実で、このことが投票行動になんの影響ももたらさなかったとも考えにくい。
選挙結果について、風が吹いたとか吹かなかったとかいう表現が昔から使われるけれども、今次のように「急に風向きが変わる」ということもあるのではないだろうか。
その結果、事前の世論調査などを根拠に、
「自民党は過半数を維持するのか困難」
としてきたマスメディアの読みは、見事に外れたのではないか。
次回、もう少し具体的に検証してみよう。
(その2に続く)
トップ写真:衆院選の結果を受け、会見に臨んだ岸田首相 (2021年11月1日)
出典: 自民党
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