立憲民主党代表選【政策・人間力分析】その1 西村智奈美さん
Japan In-depth / 2021年11月29日 22時58分
西村健(NPO法人日本公共利益研究所代表)
【まとめ】
・政策スタンスで、外交はリベラル色強く、社会的格差是正を重視。
・女性ならではの共感力がある。軸を強く持ち続ける強さが勝負となる。
・新たな時代の女性政治家像を感じる。
立憲民主党の代表選が行われている。政党助成金を68億円も得ている政党なので、しっかり見ていきたいものだ。自民党の総裁選の分析をあれだけやったのに、分析をやらないのは不公平でもあると考えるのが理由だ。第一回目は西村智奈美さんから。
■ 理念にあらわれる行動力
「理不尽を許さない社会」を目指す西村智奈美さん。悲しいことに、ほとんどの人が誰?という状況。正直のところ私は同性なので名前は知っていたが、詳しくは知らなかった。せっかくなので詳細に紹介していこう。
1967年1月13日、新潟県吉田町(現、燕市)生まれ。米農家の出身。米納津小学校(現在は廃校・統合)、吉田町立吉田中学校、新潟県立三条高等学校、そして新潟大学法学部卒業。大学時代は国際関係を専門としていて、奨学金の学生ローンを受けながら卒業したそう。弓道部の主将を務めた。新潟大学大学院法学研究科修士課程を修了。タイやイギリスに留学していた。その後、大学の非常勤講師をしながら過ごしていた。自ら創設したNVC新潟国際ボランティアセンター事務局長などを務めた。タイ語、英語など語学を得意とする。
民主党に入党し、新潟県議を経て、衆議院議員に。議員になった理由は「なんでこうなんだろう?という疑問と不平不満があった」とのこと。その時、タイミングよく、「新潟の県議会議員に出ませんか」というオファーがあったそう。そのとき県議会には女性がいなかったこともあったそう。
議員になってからは、厚生労働副大臣、外務大臣政務官などを歴任している。当選は6回。
「地道に」というキーワードが本人からも聞かれるように、地道な活動が評価されているようだ。政治家になった時もだが、他人から声がかかるということはよほど信頼されていると言える。40歳で結婚し、長年、不妊治療をするなど、苦労をされていても、活動を頑張っていたこともあるのだろう。
■リベラルな政策
政策スタンスを見てみよう。選挙前の東大・朝日新聞の調査結果を見てみると、
国際関係論の専門家ということもあり、外交で見ると
・日本にとって中国は脅威というよりパートナー
・沖縄県の普天間基地の辺野古移設反対
・憲法改正にどちらかというと賛成
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