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ハリス米副大統領は「落ちた偶像」か

Japan In-depth / 2021年12月8日 19時0分

同副大統領はバイデン政権が総力をあげる議会での一連の大型支出法案の推進にも精力を向けないと指摘された。今年11月の一連の州知事選ではバージニア州での民主党候補の手痛い敗北にもかかわらず「民主党は大勝利した」と総括して、不興をかった。





副大統領の補佐官たちも出入りが激しく、この一週間でも広報部長ら二人が辞任を表明した。ハリス氏の人事管理の欠陥が伝えられる。





ささいな点とはいえ、メディアの鋭い質問はいつも突然の笑い声をあげてさえぎったり、最近のフランス訪問では流暢ではないフランス語のアクセントをあえて真似したり、というエピソードもハリス人気の低落を増すこととなった。





だがなによりも顕著なのはハリス副大統領が就任以来ほぼ1年、主要な政策の表明や活動をしていないことである。トランプ前政権のマイク・ペンス副大統領が中国政策の主要演説を2回もしたのとは対照的なのだ。





だからニューヨーク・タイムズのような民主党べったりのメディアにとってはハリス副大統領のこれまでの軌跡は「不都合な真実」ばかりなのだ。バイデン政権に関して前向きなことを報じたいという姿勢のメディアにはハリス副大統領の言動には適切な材料を発見できないのである。





だからついにバイデン政権びいきのCNNまでが11月、ハリス氏の軌跡を取り上げて、「機能障害」と断じた。そして「副大統領としての職務能力を有していないようだ」というホワイトハウス内部の声をも紹介した。





さらに同じ時期、民主党寄りではないウォールストリート・ジャーナルが「ハリス氏へのパニック」と題する社説を掲げた。その趣旨は民主党内にはいまやハリス氏の実態への恐怖に近い懸念が生まれたという指摘だった。





民主党にとっては次回の大統領選挙ではバイデン後の候補としてハリス氏を推すという展望が崩れつつあることへのパニックだという骨子の社説だった。





アメリカも、日本も、だから政治はわからない、ということだろうか。





トップ写真:マーティンルーサーキングジュニア記念館の10周年記念式典に出席するハリス米副大統領(2021年10月21日、ワシントンDCにて) 出典:Photo by Chip Somodevilla/Getty Images




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