キャンドル大国デンマークの悩み
Japan In-depth / 2021年12月13日 23時0分
「Nordic Swan Ecolabel」
デンマークのキャンドルの製造過程や使用過程における環境への影響を踏まえて、エコフレンドリーだとされたキャンドルにはこの認証マークがつけられている。
▲画像 出典:nordic-ecolabel.org[4]
「RAL」
こちらはドイツの認証マークであるが、健康への影響を考慮したり、目に見える煙や煤を排出しないとされたキャンドルにはこの認証マークがつけられている。
▲画像 出典:ral-c.com[5]
「ソイワックスキャンドル」
ソイワックスキャンドルは通常のパラフィンワックス等で生成されるキャンドルよりも経済的であり、環境にも良いとされている。ソイキャンドルは天然素材の大豆で生成されているため、パラフィンワックスキャンドルと比較して煤の排出量も少なく、有害なガスの排出もない[6]。燃焼時間もパラフィンワックスと比較して長いため、長持ちで経済的だとされている。
ここではソイワックスキャンドルを紹介したが、他にもココナッツワックスキャンドルやビーワックスキャンドルも、通常のパラフィンキャンドルと比べて排出物が少なく長持ちするとされている。
・従来のキャンドルからの変更は非現実的?
ソイワックスキャンドル等のエコフレンドリーとされるキャンドルについて、実際にデンマーク人はどのように思っているのか気になったので、あるデンマーク人の友人に聞いてみた。
まず、キャンドルが身体や環境に悪影響を与えうることをよく知らなかったそうだ。したがって、ソイワックスキャンドルやハニーワックスキャンドルのことも初めて聞いた、とのことだった。「LEDキャンドルはデパートとかで売られるようになったな、とは思ったくらいかな」だそうだ。
しかし彼は学生で、彼の家に行った際もキャンドルはあったし、キャンドルを使わないという訳ではなさそうである。キャンドルが与えうる悪影響について知っているデンマーク人も多いとは思うが、正直、知らないデンマーク人も意外と多いのかも知れないと感じた。もちろんこれに確証を持つためには、百人単位でインタビューをする必要があるだろう。
筆者自身、確かにスーパーマーケット等で認証マーク付きのキャンドルやソイワックスキャンドルやココナッツワックスキャンドルを見かけることは少ない。身体も環境も害さないキャンドルを身近に購入できる環境は十分に整ってるとは言い難いのである。ソイワックスキャンドル等は専門店のウェブサイトを通して購入するのが一番簡単な方法だと思われる。
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