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仏熱狂「ワンピース」第100巻初版25万部

Japan In-depth / 2021年12月14日 11時0分

また、他の「少年」のマンガは旅について考えられているが、その運命の行き先についてはあまり考えられていないのにもかかわらず、『ワンピース』はその両方を持っている。それが強みだ。





3. 人々が変に見えることを躊躇していない。多様性がある。





いろんなキャラクターがでてくるが、すごく変わっていて、尾田栄一郎氏のスタイルでもある。現実には存在しないような体形や体の動きをしたり、アングルで見せる革新的な絵で、キャラクターが変に見えることもまったく気にしていない。





そして、現実時間の中に物語が閉じ込められていない。尾田栄一郎氏が宇宙を作り、独自規則を作り、時代を超えた普遍的な作品になっている。そして、国境もない。ルフィは日本人ではない。ルフィはブラジル人、サンジはフランス語のキャラクター、ロビンはロシアのキャラクターだ。しかしワンピースはそれ自体が宇宙全体であり、実際にはすべてが架空の世界で行われるため、ブラジル人、フランス人、アメリカ人の誰もがルフィに共感する。そう、すべての素晴らしい作品、マンガは、同じように別の現実が舞台になっているのだ。





・マンガがもたらす価値観





ルメール氏の説明からは、『ワンピース』が特別であることも読み取れるが、日本のマンガがフランスで人気がでる理由の一つとして、フランスになかった価値観や、求められていた価値観が詰まっているからであることも読み取れる。





『ワンピース』をはじめとするマンガにおけるフランスでの成功からは、フランスにはなかったよい価値観をもちこむことは肯定的にとらえられることも垣間見え、このような日本の文化を守っていく重要性を考えさせられる。マンガを通して若者たちは、冒険すること、未来に希望を持つこと、そして多様性のある平等な世界など多くのことを学ぶことができるのだ。そして、そういった少年・少女の心に寄り添えるのが、日本のマンガなのである。





**注1 B.D.(仏語:bande dessinée バンド・デシネ)は、フランス・ベルギーなどを中心とした地域の漫画のこと。ベデと発音する。





<参考リンク>






https://twitter.com/ulala_go/status/1468840096392753154?s=20




今週水曜日の朝、ニースのfnacの開店を多くの人が待っていた理由とは





フランスで売れているコミックのうち半分は日本の『マンガ』:「あらゆるレベルで爆発的に売れている」





『ONE PIECE』第百巻ー尾田栄一郎





『ONE PIECE』がマンガ史上最大の売上に





マンガ「ONE PIECE」シリーズの100巻が発売され、前代未聞の25万部を突破





リノ・ルメール:『ワンピース』は時代を超えた作品





トップ写真:2016年11月5日に開催された「Paris Manga & Sci-Fi Show」にて『ONE PIECE』のコスプレをする人々 出典:Photo by Chesnot/Getty Images




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