戦争回避の「よき前例」を(上)「2022年を占う!」国際情勢
Japan In-depth / 2022年1月1日 19時0分
やはりこのあたりで、東アジアの諸国との関係性というものを、あらためて見直すべきではないだろうか。
たとえば開催を目前に控えた北京五輪について、米英豪などは、新疆ウィグル自治区における人権問題に抗議するとして、外交的ボイコットを表明した。千集団は派遣するが、開会式などに政府高官などは出席しない、ということだ。
日本も最終的には、政府高官の出席は見合わせるとして米英などと歩調を合わせる形となった。すなわち政府高官の派遣は見合わせるということである。
人権問題は極めて重要なので、これを単なる対米追従だと非難する考えは私にはないが、同時に、米国がイスラム圏で捕らえたテロ容疑者を、戦時捕虜ではない、との理由でキューバのグアンタナモにある海兵隊基地内に拘束し、拷問を含む人権弾圧を続けているのはどういうことなのか、とも思える。
そこまでは言わないにしても、日本は地政学的・経済的に中国を無視することなどできないし、歴史的な結びつきも深いのであるから、やはりここは「独自の判断」が下されて然るべきではなかったか。
21世紀の我が国の外交・国防は、対米追従から脱して行くことも視野に入れねばならず、まずは中国との関係において「独自性」を示すことこそ肝要であると、私は思う。
(下に続く)
トップ写真:敵国の侵入防止訓練中の台湾軍(台湾・屏東にて、2019年5月30日) 出典:Photo by Patrick Aventurier/Getty Images
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
モンゴル総選挙、与党に勢い 野党内紛で政権維持か
共同通信 / 2024年6月28日 18時26分
-
トランプ前政権高官が米誌に寄稿、「米国経済を中国から切り離すべき」(米国、中国、日本)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年6月25日 0時20分
-
したたかなグローバルサウスの外交 覇権争い続ける米・中・露に落胆 対立を逆手にとった天秤外交も
まいどなニュース / 2024年6月16日 19時0分
-
日本への「警戒」と「重視」が共存する中国。対日スタンスの緩和はあるか
トウシル / 2024年6月13日 7時30分
-
日本の「GDP順位下落」は何がマズイのか?
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年6月8日 7時0分
ランキング
-
1河野太郎氏、やから発言釈明 「言葉の選び方は慎重に」
共同通信 / 2024年7月3日 20時0分
-
2潜水艦修理契約で不正か=川崎重工、海自に金品提供疑い―防衛省
時事通信 / 2024年7月3日 19時51分
-
3横浜患者連続死、無期確定へ=東京高検が上告断念
時事通信 / 2024年7月3日 16時28分
-
4知床沖観光船沈没事故で乗客家族らが損害賠償を求め運航会社と桂田精一社長を提訴「亡くなられた家族と残された家族の尊厳の問題」
北海道放送 / 2024年7月3日 18時5分
-
5旧優生保護法違憲判決 「思い伝わり夢のよう」 原告団に歓喜の輪
毎日新聞 / 2024年7月3日 16時52分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)