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アメリカの日本研究者はいま その1 日本論壇が閉鎖された

Japan In-depth / 2022年1月9日 12時5分

だからそれなりに反論や反撃はしてきた。だがあまりに愚かで、口汚く、人種偏見までにじませる攻撃が多かったので、やがては気にもかけなくなった。私への攻撃も最近はなくなっていた。





アメリカ側で学者とか専門家を自称する人たちがこんな乱暴で下品なことを書いて恥ずかしくはないのか、という心からの軽蔑も生まれていた。





そもそもこのサイトでとくに過激で一方的なコメントを述べる特定の人たちはごく少数であり、嫌がらせ以外に影響力もなかったともいえた。





このジャパン・フォーラムという英語のサイトは本来、アメリカ側で日本にかかわる学者や言論人、活動家など広範な人物が自由気ままに意見を載せるインターネットの場だった。簡単な登録だけで日本人でも投稿はできたが、実際の投降者は圧倒的にアメリカ側が多かった。





中心になったのはアメリカのアカデミズムでの日本やアジアを専門領域とする研究者だった。この人たちの政治傾向はアメリカ全体の構図でみると偏っていた。





アメリカの政治基準だと明確な左翼だった。自国の歴史や伝統の尊重、さらには愛国心、自国への誇りというような概念には背を向け、革新的、進歩的、ときには社会主義的な立場を自称する。政党でわければ、みな民主党の超リベラル派で、共和党や保守派はきわめて珍しいのだ。





この傾向は近年のアメリカ側の日本専門家の間で顕著である。ジェラルド・カーティス、エズラ・ボーゲル両氏など知名度の高い学者や、このジャパン・フォーラムの管理役だったジョン・キャンベル氏らも政治的にはみな民主党支持である。





そのなかでも革新傾向の強い人たちは日本側での日米同盟の強化とか、憲法改正による集団的自衛権の行使とか、日本の伝統や誇りへの尊重という動きには強く反対する。いわゆる歴史問題でも中国や韓国の「被害」だけを重視して、日本側の事実に基づく主張は軽視や無視することが多い。





さてそんな背景のなかで私自身がこのジャパン・フォーラムに登場する米側の専門家の多くに攻撃されるようになった契機はほとんどが産経新聞での報道だった。私自身のジャーナリストとしての通常の活動の結果といってもよい。





(その2につづく。全4回)





**この記事は月刊雑誌『正論』2022年1月号に掲載された古森義久氏の論文「日本叩きサイトが存続した理由と末路」の転載です。





トップ写真:トランプ前米大統領と安倍晋三元首相(2019年6月28日に大阪で開催されたG20サミットの会場で) 出典:Photo by Kimimasa Mayama - Pool/Getty Images




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