北京冬季五輪、外交ボイコットは最善手だったのか
Japan In-depth / 2022年1月11日 11時51分
それよりは日中関係の実利を求めたほうがよい。閣僚を送るだけで中国から得点は得られるのだ。
何よりも中国は日本の隣国である。しかも経済・軍事超大国となっている。その中国に対して日本は無思慮に強硬態度を示すべきではない。米国から一歩引いたスタンスが丁度いいくらいである。
この点でも閣僚派出は最善手なのである。
▲写真 東京2020オリンピック開会式(2021年7月23日) 東京・オリンピックスタジアム/疑惑の東京オリンピックを中国は「お互いさま」と鼻を摘んで支えてくれた借りがある。中国は閣僚級の国家体育総局局長も開会式に参加させた。返礼に日本も陪食大臣を壁の花として送るべきだろう。日本の五輪担当相は中国体育総局局長と対等であり東アジア伝統の敵礼としても妥当である。 出典:Photo by Amin Mohammad Jamali/Getty Images
■ 陪食大臣でも出せばよかった
以上が閣僚派出が最善手となる理由である。
本来なら首相あるいは外相を出して中国の得点を稼ぐべきであった。
文科相や五輪担当相でもよかった。日本は陪食大臣を出すだけでも得点を獲得できたからだ。
しかし、岸田政権はそれができなかった。損得勘定からすれば本来すべき決心をしなかった。
これは与党内の雰囲気を覆す力がなかったためだ。米国のために尽くすこと、中国を憎むことが正しいと考える。そのような現実利益を見失った自称保守が唱える自称リアリズムの悪影響から採るべき選択肢を選べなかったのである。
▲写真 東京オリンピック競技大会・東京パラリンピック競技大会推進本部発足、看板かけの様子/五輪担当相のポストは今年3月末まで盲腸的に残置されている。特に何の役にも立たない純粋な陪食大臣である。その無価値の含意も含めて北京冬季五輪に送りつけるには最適の配置である。 出典:首相官邸
トップ写真:記者会見に臨む岸田文雄首相(2021年12月21日 首相官邸) 出典:Photo by Yoshikazu Tsuno - Pool/Getty Images
この記事に関連するニュース
-
国際協調路線のバイデン外交は「限界」露呈…ウクライナ侵略・ガザ紛争終結メドつけられず、米国内の分断も深まる
読売新聞 / 2024年7月23日 7時10分
-
バイデン氏の大統領選撤退表明、岸田首相「政治的に最善の判断と認識」
読売新聞 / 2024年7月22日 22時42分
-
対中政策への影響注視=米大統領選で見方交錯も―日本政府
時事通信 / 2024年7月22日 18時29分
-
岸田首相「今後の動き注視」=米大統領選バイデン氏撤退
時事通信 / 2024年7月22日 11時42分
-
「ポスト岸田」に40代ホープ待望論 小泉進次郎氏、小林鷹之氏「対トランプ」が命運か 識者「外交手腕は未知数」とも
zakzak by夕刊フジ / 2024年7月21日 10時0分
ランキング
-
1富士山8合目の山小屋で75歳男性が死亡 登山ツアーに参加 今年の山開き以降6人目の死者
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年7月23日 14時4分
-
2「逮捕しろ!」奈良公園の鹿を“観光客”が蹴り飛ばす暴行動画、文化財保護法違反で実刑判決も
週刊女性PRIME / 2024年7月23日 7時0分
-
3「のぞみ、朝イチでも満席」 利用者ら、ぐったり 東海道新幹線再開
毎日新聞 / 2024年7月23日 11時13分
-
4「バイクが盗まれた」GPS機能などで行方追うと、倉庫内に3台…スリランカ国籍の4人逮捕、換金目的で窃盗くり返していたとみて捜査 北海道富良野市
北海道放送 / 2024年7月23日 9時57分
-
5新1万円札に「変えないで」 福沢諭吉交代で聞こえてくる“慶応OBの嘆き”
文春オンライン / 2024年7月23日 16時30分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください