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どうなる成人式(下)民法改正「18歳成人」に思う その2      

Japan In-depth / 2022年1月14日 0時5分

 いずれにせよ、明治以降に洋服が一般的になっても、振袖は未婚女性の礼装という位置づけだけは、変わることがなかった。


 再三述べるように、成人式は戦後始まったものだが、女性が振袖で参加するようになったのは、元号で言うと昭和40年代、すなわち高度経済成長期に入ってからのことである。当初は、やはり「持つ者と持たざる者」の問題があって、一部の自治体では、礼装を準備できない女性が参加をためらうのを未然に防ぐべく「普段着での参加」を呼びかけたケースもあったようだ。


 男性の場合はどうかと言うと、昭和の時代にはスーツが一般的だったが、平成の後半あたりから羽織袴が目立ちはじめた


 別に、若者の右傾化とかいう問題ではなく、いわば民族衣装である着物を着る機会が、成人式を置いてまずないというのが現実なので、折角だから、ということではあるまいか。


 以上を要するに、法的な成人年齢の問題と、成人式に参加できる年齢、それに成人式そのもののあり方は、それぞれ別個に論じる必要があろう。


 次回は、民法改正に伴い、男女とも満18歳になれば自由意志で結婚できるようになった、という問題を考えてみたい。


(つづく。その1)


トップ写真)振袖姿で成人式に臨む新成人たち。
出典)Photo by Koichi Kamoshida/Getty Images


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