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「猪瀬直樹氏と考える“失われた30年”」続:身捨つるほどの祖国はありや 13

Japan In-depth / 2022年1月17日 11時0分

▲写真 カズオ・イシグロ氏 バッキンガム宮殿で行われた叙任式にて(イギリス・ロンドン、2019年2月7日) 出典:Photo by Jonathan Brady - WPA Pool/Getty Images





もちろん、私は村上春樹の『プールサイド』という小説を思い出したのだ。「やりがいのある仕事、高い収入、家庭、健康、外車。これらを手に入れたいと夢み、やがて35歳にしてすべてを手に入れる。すると男は、「これ以上何を求めるべきか分からなくなり泣く」場面がある。」(弊著『身捨つるほどの祖国はありや』幻冬舎刊 336頁参照)





そこで泣き崩れてしまっては、文学ではなく感傷の塊に過ぎない、と猪瀬氏は言っているのである。





私は、猪瀬さんの『公』という本のおかげで、年頭から、つくづくと「失われた30年 どうする日本」が、なんとも底知れない深い沼を相手にしているのかもしれないと思い知らされたのである。





実は、猪瀬さんとは『失われた30年 どうする日本』という連続対談の1月18日の回を予定している。これほどの快楽は人生には少ないだろう。





トップ写真:第125回IOCセッションで、2020年オリンピック開催都市発表を喜ぶ、安倍晋三元総理大臣(右から2番目)、猪瀬直樹元東京都知事(右から3番目)たち(2013年9月7日、ブエノスアイレス、アルゼンチン) 出典:Photo by Alexander Hassenstein/Getty Images




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