日本語は乱れているのか(下)日本の言論状況を考える その4
Japan In-depth / 2022年2月24日 18時0分
篠原氏自身、
「だからと言ってたぬかなさんの発言したことが許されるわけではありませんが」
と前置きし、なにも考えずにプレイする「脳死プレイ」や、一方的な展開になる「レイプ試合」などのスラングも、炎上を招きかねないので、
「別の表現に変えて行くような流れができると良いと思います」
と提言している。
いずれも私には初耳で、色々な意味で勉強させていただいた。篠原氏には、この場を借りて御礼申し上げます。
総じて言えることは、プロゲーマーとか、まあ一部のネット民にも言えることだが、彼らは歪んだエリート意識の持ち主なのではあるまいか。
ゲーマーの世界の事はよく知らない私ではあるが、プロとして生活が成り立つのであれば、やはり特殊な才能の持ち主だとは言えるだろう。
だからと言って、その生活が、たとえばゲームに課金するような「一般大衆」のおかげで成立しているのだ、ということくらいは、わきまえておかねばならない。「身内ネタ」ならたとえ差別発言でも問題ない、と思い込む時点で、社会人として失格なのである。
もちろん私とて、こうした公共のメディアで記事を書かせていただく場合と、たとえばYouTubeの動画にコメントするような場合とでは、日本語表現がいささか異なる。ただし後者の場合も、原則として本名で投稿し、自分の発言に責任を持つという姿勢は崩していない。原稿料が発生しないからなんでもあり、というわけには行かないことくらい、ちゃんとわきまえている。
もっぱらネットで情報や意見を発信している人たちが、しばしば度しがたい問題を起こすのは、とどのつまり「言論の自由に〈人を傷つける自由〉までは含まれていない」ということを理解できていないからだろう。
(続く。その1、その2、その3)
トップ写真:ソーシャルメディアでの“発言”が炎上を招くことも。写真はイメージ。 出典:Photo by Tomohiro Ohsumi/Getty Images
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