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コロナ対策に福島の教訓活かせ

Japan In-depth / 2022年2月24日 23時0分

 日常生活を規制すれば、様々な「副作用」が生じる。昨年12月24日、スポーツ庁は全国の小学5年生と中学2年生を対象とした2021年度の全国体力テストで、男女とも全8種目の合計点の平均値が調査開始以来最低であったと発表した。小中学生の体力がこれだけ落ちるのだから、高齢者の健康が害されるのも宜なるかな、だ。


 高齢者の死亡の多くは、まん延防止措置で、自宅に閉じこもり、糖尿病や高血圧などの持病が悪化し、脳出血や心筋梗塞などに繋がったケースだろう。私の外来にも、このような経過で亡くなった人が数名いる。このような死亡は医療逼迫とは関係がない。


 規制が悪影響を及ぼすのは、肉体面だけではない。昨年12月24日、厚労省は高齢者の虐待に関する調査結果を公表したが、2020年度、介護する家族や親族が加害者になる件数は1万7,281件(前年比2.1%増)で、2007年の調査開始から最多であった。コロナ流行下でのストレスが影響しているのだろう。


 コロナ対策で最優先すべきは、コロナを減らすことではなく、国民の命を守ることだ。まん延防止措置などの規制は、高齢者の命を奪うことを念頭に、必要最小限に留めるべきである。


トップ写真)COVID-19のワクチン接種を受ける高齢者
出典)Photo by Carl Court/Getty Images


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