物価急騰、仏大統領選への影響
Japan In-depth / 2022年3月12日 13時30分
Ulala(著述家)
「フランスUlalaの視点」
【まとめ】
・4月10日に行われるフランスの大統領選挙まで残り1カ月になった。
・マクロン氏が他の候補を圧倒している。
・4月10日に行われるフランスの大統領選挙まで残り1カ月になった。
正式に立候補として認められるために必要である500人以上からの推薦状の提出もおわり、正式な候補者が出そろったところだ。正式な候補者となったのは、現職大統領のマクロン氏、前回2回目投票でマクロン氏と一騎打ちになった極右政党のルペン氏、極右の評論家のゼムール氏、そして最大野党の右派・共和党のペクレス氏など12人である。
だが、各候補者がかなり健闘しているものの、すでに支持率に大きな差がでている。8日に行われたElabe Instituteの調査によれば、大統領選挙の1回目の選挙において、マクロン氏を支持する割合は33.5%となり、2位の15%のルペン氏を大きく引き離した。また、2回目でマクロン氏とルペン氏が決戦した場合、マクロン氏を支持する割合61%、ルペン氏が39%という結果がでており、マクロン氏が他の候補者を圧倒している。
現在ヨーロッパは、ロシアとウクライナ間の戦争の影響を大きく受けていることもあり、次期フランス大統領には確実に対応できる指導力が強く求められている。今後1カ月でどこまでその力をアピールできるかが重要なポイントだ。
写真)フランスの国民連合の次期大統領選挙の候補者マリーヌ・ル・ペン氏 2022年3月11日 フランス北部のアルマンティエール
出典)Photo by Sylvain Lefevre/Getty Images
■ ガソリン代、ガス代の高騰
マクロン氏の大統領任期期間には、ガソリン代の高騰で黄色いベスト運動が長期で活発化し、多大な被害を及ぼした。だが、ロシアとウクライナ間の戦争が行われている中、現在の方が多くの分野で物価が高騰しさらに厳しい状況となっている。
特に、ガソリン代の高騰は、想像の域を遥かに超えた上昇だ。すでに歴史最高値の記録を更新し続けており、その値上がりの嵐は一向に収まる様子はない。「1リッターあたり2ユーロを超えて、高いと思いつつも給油したが、その一時間後に見たらさらに値段が上がっていた。」という状況も起こっている。その上、来週にはさらに価格が上昇することが予測されており、1リッターあたりの値段が3ユーロ近くになる可能性もでてきた。
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