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周辺国の属国化狙うプーチンの異常

Japan In-depth / 2022年3月19日 23時0分

このため、ヨーロッパ諸国は非加盟国に武器、戦闘機などの供与で支援し、ロシアの侵攻が広がらないよう警戒するとともに対露経済制裁をさらに強めている。IMFもロシア批判にかわっている。









▲写真 ロシアの攻撃によって甚大な被害を受けた住宅団地(2022年3月18日 ウクライナ・キエフ) 出典:Photo by Chris McGrath/Getty Images





ロシアの要求はウクライナの中立化と非武装化で、NATO陣営が増えることを警戒している。NATO未加入のモルドバ、フィンランド、スウェーデンなどもロシアのウクライナ侵攻に関連して危機感を強めているわけだ。





停戦交渉は継続中だが、ロシアの要求であるウクライナの中立化と非武装化は、事実上ロシアの統治下にはいり旧ソ連邦の再構築を行なうことを意味するため、ゼレンスキー・ウクライナ大統領は「ばかげている、降伏はしない」と拒否している。NATO諸国は対ロシアの経済制裁を一段と強化し、武器、戦闘機などの援助を拡大している。





高校、浪人、大学生活などで私もロシア文学によく触れたものだ。ドフトエフスキー、ツルゲーネフなどロシアの小説に出てくる人物は人生を深く考え悩める人が多かった。





しかし、現在の大統領プーチンは、KGB出身で人生をずっと諜報と謀略を考えることで過ごしてきた人物である。現在のウクライナとの戦争をみても、プーチンは平気でウソのニュースを流し、ウクライナの孤立を図ろうと様々な宣伝、偽情報を流すが、国際社会はむしろプーチンの言い分に疑いをもって見ている。それどころかロシア国内の約70の都市でプーチンの戦争に反対するデモが連日行われており、ロシア内部からの崩壊もありうるとみられるほどだ。





このためプーチンはウクライナのNATO加盟、NATOの支援を最も警戒しており、ウクライナとの停戦協議に「中立化」やNATOに加入しないことを求めている。NATO加盟国が攻撃を受けた場合はNATO全体への攻撃とみなし、NATO軍が支援することになっていることをロシアは恐れているのだ。





ウクライナはNATO加盟を申請しようとしているが、今のところ未加盟でNATOの軍事的支援は見込めない。プーチンはソ連邦解体後にソ連から離脱した周辺国を再び統合して大ソ連邦を夢見ている。クリミア半島の出兵が成功し、同地のクリミア自治共和国及びセヴァストーポリ特別市を乗っ取りロシアは自国の領土にしたが、国際社会は認めていない。





ウクライナやかつてソ連邦支配下にあった北欧2ヵ国、バルト3国なども同様の手法で旧ソ連邦の支配下に置こうとしているわけだ。ロシアが停戦を望まず降伏を要求しているのはそのためだ。





しかし、ロシアの策略に危機感を強めており、もしロシアが小型の核戦力を使うようなことになれば、世界は第三次大戦に入ることも懸念され始めている。





トップ写真:クリミアの併合の記念日を祝するコンサートで挨拶するプーチン露大統領(2022年3月18日、ロシア・モスクワ) 出典:Photo by Getty Images




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