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尹錫悦公約実行で文在寅と「共に民主党」に衝撃走る

Japan In-depth / 2022年3月24日 18時25分

尹錫悦公約実行で文在寅と「共に民主党」に衝撃走る


朴斗鎮(コリア国際研究所所長)





【まとめ】


・韓国の大統領官邸が経済的利益も鑑み青瓦台から龍山へ移転。


・尹錫悦の国民との意思疎通強化公約実行。


・文在寅・「共に民主党」が安保を口実に龍山移転に反対。


3月20日、尹錫悦(ユン・ソクヨル)韓国次期大統領は記者会見を開き、帝王的大統領の象徴である青瓦台(チョンアデ)を国民に返すとの公約実行のため、大統領府を龍山(ヨンサン)の国防部庁舎に移すと発表した。この決定には、金正恩が最も恐れていた金寛鎮(キム・グァンジン)元国防長官の「移転しても安保に心配はない」との進言が影響したと言われている。


これに対してネロナンブル(私が行えばロマンスだが他人が行えば不倫)の2重基準で、国政を行ってきた文在寅(ムン・ジェイン)大統領は、またもやネロナンブルで待ったをかけた。


過去、大統領府の青瓦台からの移転を最も強く主張していたのは文在寅大統領自身だった。2012年の第18代大統領選挙時、「統合民主党」候補だった文氏が12月12日に発表した署名入りの公約文を見ると、文在寅の名前を尹錫悦に変え、光化(クァンフア)門を龍山に変えれば、尹氏と文氏の公約は何一つ変わらない。それが今、文氏はその公約を忘れたかのように、尹次期大統領の青瓦台からの移転に猛烈に反対している。


■ 尹錫悦次期大統領、「国民との公約」実行に固い決意


李承晩時代に景武台(キョンムデ)として出発し、尹潽善(ユン・ボソン)大統領時代の1960年12月に名称変更した「青瓦台」は、高麗時代には離宮として「南京(ナムギョン)」と呼ばれていた。そして日本の植民地時代には総督府中央庁舎があった所だ。


尹次期大統領は大統領選挙期間中、光化門に執務室を移すことを公約にしてきたが、安保、警護、市民生活への悪影響などを考慮してそれを変更し、代案として出されていた国防部庁舎への移転を決めた。記者会見では、光化門への移転公約が守れなくなったことに対して謝罪するとともに、鳥瞰図を示しながら移転計画の内容を一つ一つ具体的に説明した。



 


写真)尹錫悦氏が記者会見にて鳥瞰図を示しながら移転計画を説明。2022年3月20日。


出典)Photo by Jung Yeon-Je - Pool/Getty Image


国防部庁舎への移転後は、大統領執務室を2Fの国防長官室に、同じ階に秘書室長室、安保室長室、政府広報機能関係を配置し、国民との意思疎通をスムーズにするためのプレスルームを1Fに配置するとした。これは米国のホワイトハウスを見習ったものと言える。


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