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英米は「第二のシリア化」を憂えている 気になるプーチン政権の「余命」その4

Japan In-depth / 2022年5月28日 18時0分

英雄視と言えば、ウクライナ政府の要請に応じて、各国から義勇兵がはせ参じたわけだが、こちらについても、日本ではあまり報道されていない問題がある。





英米豪からの義勇兵の中に、過激な白人至上主義者が紛れ込んでいるとして、各国の情報機関が警戒を強めているのだ。









▲写真 ポーランドからウクライナに入国した英国の義勇兵(2022年3月11日 ポーランド・メディカ) 出典:Photo by Sean Gallup/Getty Images





かつてのシリア内戦に際し、多くの国からイスラム過激組織のメンバーが戦闘に加わった。そうして実戦経験を積み、銃火器の扱いや仕掛け爆弾の製造法などを習得して、各国に散っていったのである。





この戦いは2011年に始まって今も完全には収束していないわけだが、この間イスラム過激派によるテロが後を絶たないことは、広く知られる通りだ。





つまり、今次のウクライナにおける戦いにおいて、白人至上主義の過激派が実戦経経験を積み、それを自国に持ち帰ってフィードバックして行くのではないか、と英米などは警戒しているわけだが、我々日本人にとっても、これはあまり気持ちのよい話ではない。





新型コロナ禍の中で、英米のアジア系住民に対するヘイトクライムが幾度となく報じられたが、それが組織的なテロに発展し、手段もエスカレートしたら……





前回、いや3月のシリーズや新年特大号においても、単なる「ロシア憎し」の議論には危険な側面があると、私が繰り返し述べてきた理由のひとつがこれなのである。





武力で国際秩序を変更しようとしたロシアの行為は、断じて許されるものではないが、その背景にある諸問題や、事の当否を別とした「ロシアの論理」を知ろうともしないまま、





「ウクライナ頑張れ」「日本も防衛力増強を」





の大合唱を続けるのは、断じて健全なことではない。 





(つづく。その1、その2、その3)





トップ写真:ドネツクの最前線に再び参加するため、マリウポリ近くの基地で訓練を行うアゾフ大隊の兵士(2019年2月6日、ウクライナのウルズフ) 出典:Photo by Pierre Crom/Getty Images




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