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お役所言葉「検討します」を追放 「高岡発ニッポン再興」その10

Japan In-depth / 2022年5月31日 11時0分

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どうしてこんな短期間で出雲市役所は変わったのでしょうか。


岩國さんは、お役所言葉を追放し、出雲市役所が活気づいていると答えました。例えば、役人はよく「検討します」といいますが、岩國さんは、職員に対して、この言葉を御法度にしたのです。まずその場で「できる」「できない」と回答するように指示しました。その上で、回答できないものについては、「1週間以内」「1か月以内」「3か月以内」の3つの期限を設定し、回答するようにしたのです。「3か月以内」というのは、市議会にかけなければならないケースです。アメリカの証券会社で培われたスピード感覚を導入し、出雲市役所が変わったのです。


岩國さんはまた、就任からわずか半年で、今でいう「出雲駅伝」を実現しました。富士通にスポンサーになってもらい、フジテレビの全国放送枠で始めたのです。当時は「駅伝」という名前は使用できなかったのですが、1994年から「出雲駅伝」という名称になりました。今では確固たる地位を築きました。箱根駅伝、全日本大学駅伝とともに日本3大大学駅伝となっています。


私が島根県に赴任したのは1992年。岩國市政が誕生して3年目でした。さまざまな変化を目の当たりにしました。それから30年、出雲市役所の職員は、「やはり岩國さんがあれだけ全国で有名にしてくれて、そのいい影響は今でも続いている」と語りました。


 


さて、高岡市議会6月定例会。私は今回もいろいろな質問をしようと思っていますが、当局からはまた、「検討します」が何度も出てくるのでしょうか。


(その1、その2、その3、その4、その5、その6、その7、その8、その9)


トップ写真)出雲大社。出雲市職員は「岩國市政の良い影響はいまも続いている」と話す。筆者提供。


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