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死せる安倍氏、有権者を走らす 弔い合戦大勝、過去には敗退したことも

Japan In-depth / 2022年7月12日 23時0分

1996年の総選挙。兵庫11区の戸井田三郎候補が投票日の一週間前に急死、次男の徹氏が身代わりとなって見事当選を果たした。


1986年の総選挙で、熊本1区の藤田義光候補は出陣式で倒れ、そのまま亡くなった。身内が代って選挙戦を戦ったが、勝利の報告はかなわなかった。


 


■ 安倍同情票、結果に影響もたらさず


弔い合戦では必ずしも勝利を手中にすることができなかったケースが少なくないことは、意外感をもって受け止められるかもしれない。


専門の経済学だけでなく社会評論でも鋭い視点を持つ京大の佐伯啓思名誉教授はこう分析する。


「今回の選挙では、安倍さんの殺害によってより多くの人が投票所に足を運んだのは間違いないだろう。その死を悼んで自民党に投票した人もいたかもしれない」「しかし、それと選挙結果を結びつけて考えるべきではない。多くの有権者は一人一人の判断で投票をしたのだろう。安倍さんの死と今回の選挙を結びつけるのは意味のないことだ」ー。


民主主義への重大な挑戦ともいえる凶悪事件を受けて、有権者が民主主義の基本を実践したとなれば、衝撃、悲しみの中でのわずかな慰めになるかもしれない。


トップ写真:自民党総裁選で支持者と握手する安倍晋三首相(2018年9月19日 東京・秋葉原)


出典:Photo by Tomohiro Ohsumi/Getty Images


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