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日本米を売り込め!「JAPANフェス」

Japan In-depth / 2022年7月20日 18時0分

日本米を売り込め!「JAPANフェス」




柏原雅弘(ニューヨーク在住フリービデオグラファー)





【まとめ】





・7月16日、マンハッタンの大通りで「JAPANフェス」と呼ばれる日本の祭りが行われた。





・「JAPANフェス」では、「日本のコメ」を売り込む「Gohan Fes.」というイベントを企画、たいへんな盛り上がりを見せた。





・円安を背景に、日本のコメは絶好の売り込み機会であるのは間違いない。





 




コロナ禍などもう終わってしまったかのような普通の夏をニューヨークは迎えている。数々のイベントが例年通り行われ、夏はコロナ禍以前のような賑わいを取り戻している。


そんな中、7月16日、マンハッタンの大通りで「JAPANフェス」と呼ばれる日本の祭りが行われた。


日本ではほとんど知られていないが、この祭り、開催する度に1万〜2万人以上のニューヨーカーを動員する、日本をテーマとした、今や有名な夏のイベントなのだ。


このイベント、2011年にマンハッタンの下町の街角の小さな祭りからスタートし、今日までの開催回数は60回以上を数える。


年間総動員数15万人、という大イベントである。日本をテーマにしたイベントとしては世界最大規模だ。コロナ禍の2020年こそ予定されていた12回の開催、すべて中止に追い込まれたものの、今年は例年通りの開催を見込んでおり、先日のイベントも大変な盛況であった。


少し前までこういう関係のイベントに集まるのは明らかに「日本好き」「日本オタク」の人も多く、コスプレや、日本をテーマにした衣装を着た人が多く見受けられた印象だが、以前と比べ、今年は大変「一般的」なイベントに定着した感がある。最初の開催から10年以上を経て、地元の夏の風物詩になった、と言っても良いのかもしれない。







▲写真 屋台の日本食を楽しむ来場者たち ⓒ柏原雅弘


日本のお祭りと同じく、たこ焼き、お好み焼き、焼きそばなどの屋台が並ぶ。その他にも浴衣を売るお店とか、ニューヨーカーにアピールすべく開発したメニューなどを出す屋台も多く、大変好評だ。


どの屋台も人気が凄まじく、長蛇の列である。


日本のお祭りでは考えられないだろうが、たこ焼き一つ買うのに炎天下で1時間、お好み焼きを買うのに30分以上、という具合である。長蛇の列を見て、それらに並ぶのを断念したお客さんが他の屋台の列にならび、同じ長蛇の列がまた再現される。来た以上、何かしらは食べて帰りたい、という来場者の執念は凄まじく、現場では前に進めない混雑が蓄積されていくが、炎天下にもかかわらず、並んでいる人たちはどこ吹く風、といった感じだ。


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