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やねだんに学ぶ地域再生…住民が公園づくり「高岡発ニッポン再興」その19

Japan In-depth / 2022年7月27日 23時0分

業者に発注したのは、電気工事だけです。ノコギリや金づちなどはホームセンターで自主財源で購入しました。労働する体力のない高齢者はお金を出しました。結局、費用は8万円でした。





「感動して涙が出た。そして『やねだん』は大きく前進していけると実感した。感動があれば、人が動く。それが地域再生の原動力になる。補助金に頼らず、一人一人の小さな力を結集して取り組んだ大きな村おこしだった」と豊重さんは語ります。就任2年で起こした絆再生の一大プロジェクトでした。





私はこれこそがその後の『やねだん』を決定づけたと考えています。住民らがみんなで力を合わせて運動公園を作る尊さを実感したのです。それが「奇跡の村」の第一歩だったのです。





鹿屋市役所によれば、こうした運動公園は、300万から500万円の経費がかかるという。通常なら、集落が市役所にお願いして、建設するが、『やねだん』では、それを自分たちでつくったのです。さらに、運動公園は「副産物」を生み出しました。









▲写真 わくわく運動遊園の健康器具で健康増進に励む住民 出典:やねだんオフィシャルWEBサイト





住民の健康増進です。高齢者がこの公園の運動器具で体を動かした結果、病院へ行く回数が大幅に減ったのです。鹿屋保健所の調査によれば、『やねだん』の75歳以上の人の医療費は、市平均より35万円安い44万円。また介護給付金も40万円安い96万円。全体で医療費や介護給付費は4000万円ほど安くなったといいます。





豊重さんは、胸を張ります。「高齢者が元気な地域は医療費も安い。これが延長して国づくりに繋がっていくようになればいい」。





土に触れ、お互いを助け合い、辛いことがあってもみんなで明るく生活する。それが、いい影響を及ぼしているという。









▲写真 集落の自主財源確保のため、休遊地を借用して「カライモ(さつまいも)」の生産活動も行っている。 出典:やねだんオフィシャルWEBサイト





翻って高岡です。私には、豊重さんと山崎さんがダブって見えます。行政に頼らず、住民が動く。高岡が大きく変化するきっかけになるかもしれません。





トップ写真:第31回やねだん故郷創世塾(2022年05月14日~16日) 出典:やねだんオフィシャルWEBサイト




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