ルーズベルト死去への貫太郎の哀悼に感動 「高岡発ニッポン再興」その25
Japan In-depth / 2022年8月9日 11時46分
「鈴木貫太郎自身は海軍の軍人さんです。日露戦争でも戦ったものすごい鬼貫太郎と言われるくらいの、勇敢な軍人だったわけです。彼は、侍従長の時に、例の2・26事件で襲撃されています。4発ピストルの弾を撃たれて、1発は死ぬまで体の中に残っていました。そんな危険な目もあっているわけですから、陸軍の何を考え、まだどういう行動に出るかということもわかっていたと思いますよね」。
鈴木貫太郎は結局、陸軍との神経戦を繰り広げたことになります。終戦という最終目的を果たすためには、「徹底抗戦」という陸軍を喜ばせる発言もしなければならない。リアリストでもあります。そして、就任からわずか4カ月で終戦を成し遂げたのです。もちろん陸軍の強硬派もいて、命がけでした。ただ、このまま本土決戦になれば、数千万人の死者が出る恐れがある。それだけは避けたいという信念だったのです。
ルーズベルト弔電で見せた日本の武士道精神。これを貫きながら、終戦という最終目的を達成するためには、当初は陸軍を暴走させないような発言。鈴木貫太郎あっぱれですね。政治家になって8カ月、私は、改めて貫太郎を勉強すべきだと思っています。
トップ写真:東京大空襲(1945年撮影) 出典:Photo by © CORBIS/Corbis via Getty Images
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
【逆説の日本史・特別編】井沢元彦氏が映画『オッペンハイマー』を考える 「原爆投下が多くの人間の命を救った」という主張は無視してよい「言い訳」か?
NEWSポストセブン / 2024年4月29日 11時15分
-
アイゼンハワーかく語りき 「核のない世界」を諦めない その2
Japan In-depth / 2024年4月16日 17時0分
-
テロ実行犯への同情はなぜ起きるのか?...「五・一五事件」に見る、メディアが拡散した「大衆の願うヒーロー像」
ニューズウィーク日本版 / 2024年4月10日 11時5分
-
『文藝春秋』最新号に、緊急特集「小池百合子都知事 元側近の爆弾告発」を掲載
PR TIMES / 2024年4月10日 10時45分
-
映画「オッペンハイマー」と無条件降伏=改めてルーズベルトの遺産の大きさを思う
Record China / 2024年4月9日 7時30分
ランキング
-
1696年後の日本は子ども1人?…推計の東北大教授「少子化で絶滅する最初の国になるかもしれない」
読売新聞 / 2024年5月4日 13時35分
-
2幻の魚イトウの聖域に風力発電 原発相当計画に「最大級」の懸念
毎日新聞 / 2024年5月4日 6時0分
-
3岩田明子氏、「ウェークアップ」で自民党「3補選全敗」を解説…「党内からは次の衆院選挙では『岸田総理では戦えない』こんな声が公然と出ています」
スポーツ報知 / 2024年5月4日 10時52分
-
4同僚女性、男の聴取後に不明 付きまとい巡り、山梨遺棄
共同通信 / 2024年5月4日 15時54分
-
5哺乳動物から人へ感染初か 米国の鳥インフルエンザ
共同通信 / 2024年5月4日 15時30分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください